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【着物通信No.4】500年以上の伝統を持つ首里織とは?買取のコツをご紹介

【着物通信No.4】500年以上の伝統を持つ首里織とは?買取のコツをご紹介
首里織の歴史と概要

首里織(しゅりおり)とは、琉球王国の古都である首里(現在の沖縄県那覇市北東部)に伝わる紋織物・絣織物の総称です。
首里織の起源は琉球王国が栄えた14~15世紀ごろとも言われ、500年以上もの歴史があります。
長い歴史の中で育まれた高い技術から生み出される、首里織の滑らかな手触り・美しい色味・飽きの来ない柄は多くの着物ファンから愛され、中古着物市場でもたいへんな人気があります。
今回は、首里織の歴史や概要に加え、首里織の買取相場や買取に出す際に注意したい点をご紹介します。

首里織の歴史と概要

首里織の歴史と概要

首里織という名称は首里に伝わる種々の紋織(1枚の織物を織る中で、織り方に変化をつけることで文様を表現した織物)や、絣織物(予め染めた糸を使って織り上げることで文様を表現した織物)の総称です。

昭和58年(1983年)に通商産業省によって伝統工芸品に指定されるにあたって命名されました。

首里織とは単一の技法や織物を指す言葉ではなく、首里織の中にも織り方によって5つの種類があります。

「首里花倉織(しゅりはなくらおり)」「首里花織(しゅりはなおり)」「首里道屯織(しゅりどうとんおり)」「首里絣(しゅりかすり)」「首里ミンサー」です。

5種類にはそれぞれ違った個性があり、中でも首里花倉織と首里道屯織は琉球王家と貴族専用とされた格式高い織物です。

用いられる糸の材料も絹・木綿・麻・芭蕉と多彩です。琉球藍・福木・シブキ・テカチ・グールといった多種類の植物染料(現在は一部化学染料も有り)で染色される首里織は、色柄が豊富で色の濃淡なども用いて幅広い表現をすることができます。

ここでは首里織の発祥と、首里織の5つの種類について見ていきます。

首里織の発祥と歴史

首里織の発祥と歴史

首里織が生まれた14~15世紀当時、琉球王国は中国や東南アジアと盛んに交易を行っていました。

その中で染織の技術も諸外国から取り入れられ、それをもとに沖縄の風土や気候に合うように変化していったのが首里織の始まりと言われています。

琉球王国の都であった首里では、特に琉球王府の貴族や士族のために色柄・優美さ・格調などを追及した結果、首里織独自の織物技術が発展していきました。

多種類の植物染料を用い、豊富な色柄を表現する首里織の特徴は、この点から生まれたのでしょう。

オーダーメイドものとして王族や上流階級の女性たちによって代々織り継がれてきた首里織は、分業せずに全工程を一貫して1人の作家が手作業で製作します。

この少量多品種の生産形態は、首里織の製作上の特徴として今も受け継がれています。

首里織の図柄も、琉球王国の時代から受け継がれています。

琉球王府の絵師が作った御絵図帳(みえずちょう)というデザイン集があり、現代でも首里織の図柄はこのデザイン集をもとにして作られています。

伝統の型があるからこそ、それをどう表現するかに作家の技術・感性・生きてきた全てが出るのです。

それが首里織という伝統工芸品の面白さでもあるでしょう。

このように長年受け継がれてきた首里織でしたが、第二次世界大戦で沖縄は地上戦の戦場となり、首里織の道具も材料も、多くの職人の命すらも奪われました。

戦争で一度は途絶えそうになった首里織の伝統ですが、首里織の染織家で人間国宝に認定されている宮平初子(みやひらはつこ)らの尽力により、現在の我々の代までつながっています。

首里織の5つの種類

首里織は織り方によって、大きく5つの種類に分けられます。

伝統工芸品に指定されるにあたって、それぞれ用いる技法や道具も定められています。

それぞれの種類の概要を見ていきましょう。

首里花倉織

首里花倉織は琉球王国時代には王族・貴族専用の着物として作られた、首里織の中でも最も格式の高い織物です。

主に妃や王女が着る夏衣として織られていました。

花織(文様の部分の糸を浮かせ、立体的に文様を表現するた沖縄特有の織り方)に、絽(ろ)織や紗(しゃ)織(どちらも隣り合う経 (たて) 糸をねじることで緯 (よこ) 糸の目が詰まらないようにし、糸と糸の間に隙間を作る織り方)を組み合わせた複雑な織り方が特徴です。

隙間があるため涼しく、生地の向こうが透けて見える首里花倉織はトンボの羽に例えられる美しい織物です。

首里花織

首里花織は先染めした色糸を用いて織られます。

平織(経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせて織る、規則的な構造)の中、文様部分で緯糸が経糸を何本か飛ばすように織ることで、緯糸が浮き上がって文様を表現する緯浮花織・逆に経糸が浮き上がって文様を表現する経浮花織などがあります。

琉球王国の時代には主に士族以上の着衣として用いられました。

光が当たることによって糸の浮き上がった文様部分には光沢が感じられ、光の当たり方や見る角度によって印象が変わります。

これが首里花織の面白い部分でもあります。

近年では浮き上がった文様の美しさを生かし、帯・飾り布・小物類などもつくられています。

首里道屯織

首里道屯織も先染めした色糸を用いて立体的に文様を表現するのですが、首里道屯織で用いられるのは絽織です。

したがって文様を表現するために浮き上がるのは経糸のみで、隣り合った経糸同士をねじることにより、ところどころに緯糸の隙間が生まれます。

首里花倉織ほどではないものの生地の向こう側が透けて美しく、涼しさを感じる織物です。

琉球王国時代には男性用の官衣として用いられました。

首里絣

首里絣は、首里独特の「巾小結(ハバグヮーユイ)」という手結の技法によって染めた糸を用いる絣模様の織物です。

首里絣の代表的なものとして、格子柄の中に絣模様を配した手縞(ティジマ)・経縞の中に絣柄を配列した綾の中(アヤヌナーカー)・経緯ほぼすべての糸を絣糸で織り上げる諸取切(ムルドゥッチリ)があります。

絣で表現される文様が大きいほど格式が高いとされ、琉球王国時代には布幅に対して柄が1つにもの(一つ玉)は王家専用、布幅に対して柄が2つ(二つ玉)や3つ(三つ玉)のものは士族専用、縞模様は庶民専用と、文様で身分格差を付けていたようです。

首里ミンサー

ミンサーは中国から沖縄に伝わった言葉で、漢字では「綿狭」と書きます。すなわち、綿で織られた幅の狭い帯のことです。

経糸・緯糸のいずれかに2本以上の糸を用いることで畑の畝のように凹凸を出す「畝織(うねおり)」呼ばれる織り方で織られるのが特徴です。

ミンサーの特徴である5つの市松柄と4つの市松柄の組み合わせは「いつ(5つ)の世(4つ)までも末永く」という意味が込められています。

また、ミンサーは藍を何度も重ねて染められることから「愛(藍)を重ねて」という意味が含まれると言われています。

このように、首里ミンサーはロマンチックな伝統工芸品としても愛されています。

首里織の製作工程

首里織の製作工程

首里織は様々な種類の織物の総称ですから、種類によって製作工程にも多少の違いはあります。

ですから、ここでは大まかな製作工程についてご紹介します。

首里織では作業工程ごとに分業せず、1人の作家が一貫して手作業で仕上げるのが特徴です。

首里織が織りあがるまでにどのような工程があるのか見てみましょう。

1.意匠設計(いしょうせっけい)

琉球王府の絵師が作った首里織のデザイン集である御絵図帳を参考に、デザインを決めるのが最初の工程です。

御絵図帳にある伝統的な基本デザインから発想を膨らませ、伝統の美しさを持ちながらも現代の感覚が加わった図柄を決めていきます。

2.花綜絖(はなそうこう)作成

花綜絖は花織紋様を織る為に必要な道具です。

緯糸を通す杼 (ひ)という道具の通り道をつくるために経糸を運動させる道具で、デザインに合わせて作る必要があります。

3.染色

求める色に応じて植物染料を抽出し、糸を染めていきます。

絣模様を作る場合には、染色の前に絣括りをして防染します。

4.整経

織物一反を製作するのに必要な糸を揃えます。

糸の本数、長さを整えていく作業です。

5.織りの準備

整経した糸は、図案に合わせて並べて伸ばして張っていきます。

筬(おさ。織物の経糸をそろえ緯糸を押し詰めて織り目を整えるための道具)通し・巻き取り(経糸を張る作業)・綜絖通し(工程2で作った花綜絖に経糸を通していく作業)などを経て経糸を織機にセットします。

緯糸は杼に入れておきます。

6.織り

首里織は熟練した職人による手作業で、木製の織機を使用して織られていきます。

織りの工程は熟練した職人でも一日に30㎝織れるかどうか、という時間と手間がかかる複雑な繰り返し作業です。

柄を合わせながら杼で緯糸を通し、丁寧に織り続けていきます。

織りが完成したら、洗い張りを行ってから充分に干して完成です。

首里織の代表作家

首里織の代表作家

首里織の作家の中には、着物ファンに愛され、着物市場で特に高い値のつく有名作家が何人かいます。

ここでは、その中でも代表的な3人について簡単にご紹介します。

宮平初子

首里織を語る上で外せないのが、人間国宝・宮平初子です。

第二次世界大戦で失われかけた首里織を復興した立役者で、首里織すべての技法において高い技術を持っていることから「首里織の名手」と称えられます。

1974年に沖縄県指定無形文化財「本場首里の織物」保持者に、1998年に重要無形文化財「首里の織物」の保持者に認定された、誰もが認める首里織の代表作家です。

首里織のあらゆる技法を使いこなす宮平初子の作品は多岐にわたっており、その特徴を一言で言い表すことはできません。

言えるとすれば、どの技法を使った作品であっても圧倒的に質が高いということでしょう。

大城志津子(おおしろしづこ)

宮平初子とともに首里織の復興に尽力したのが、大城志津子です。

大城志津子の作品の大胆な色と柄の配置は、着物よいうよりはまるで絵画のようでもあります。

自ら作家として技術を磨いた後、晩年には沖縄芸術大学で教鞭をとり、精力的に後進の育成に取り組みました。

首里織の生産規模が再興し、通商産業大臣から伝統工芸品に指定されるに至ったのは、大城志津子による尽力が大きいでしょう。

大城廣四郎(おおしろこうしろう)

大城廣四郎は戦後の首里絣の復興に尽力した首里絣の第一人者です。

首里織全体で見ても指折りの名工で、日本工芸展などで数々の賞を受賞しています。

絣糸の細かいグラデーションで「黄色」「緑色」など一言では表せない深みのある色彩を表現する大城廣四郎は、1988年には労働省(現在の厚生労働省)から「卓越技能者(現代の名工)」として表彰されました。

2003年に亡くなったあとも、大城廣四郎の卓越した技術は息子の大城一夫と孫の大城拓哉によって受け継がれています。

首里織の買取相場とは?

首里織の買取相場とは?

首里織の着物・帯の買取価格は、近年の着物買取市場の事例を見ると平均で6万円前後となっています。

言わずもがな、未着用品で汚れやシミの一切ない状態のものなど、状態次第ではより高額で買い取ってもらえる可能性もあります。

また、証紙があれば本物である証明ができ、買取価格は下がることを食い止めることができますので、失くさないように注意しましょう。

ただし、裾切れ(着物の裾の裏地の破れ)があったり、シミや汚れがついていたりすると、作品の美しさが損なわれるため価値が下がります。

実際の買取価格は、首里織の現物を査定しないと算出できませんので、まずは買取業者に任せて買取価格を出してもらいましょう。

首里織を高く買取してもらうための注意点は?

首里織を高く買取してもらうための注意点は?

首里織は高い価値のある着物や帯ですから、買取に出すなら本来の価値に見合った価格で買い取ってもらいたいですよね。

そのためにはいくつか注意しておきたいポイントがあります。

大きく分けて4つの点でご紹介しますので、一緒に確認していきましょう。

査定時に証紙を提示する

首里織は通商産業大臣指定の伝統工芸品ですから、新品で購入した際には証紙が付けられています。

証紙とはそれが伝統工芸品であることを証するために、組合等が発行する証明書のことです。

首里織に付けられている証紙には、以下の4種類があります。

・那覇伝統織物事業協同組合の証紙(白地に黄色の文字で、織物の種類や組成などを印字)

・通商産業大臣指定伝統工芸品の証紙(意匠化された「伝」の文字を印字)

・沖縄県指定伝統工芸品の証紙(帆船のマーク)

・沖縄県織物検査済之の証紙(守礼門のマーク)

これらの証紙を買取査定時に査定員に提示すれば、本物の首里織だと判断してもらうことができます。

首里織本来の価値に見合った買取額の提示が期待できるでしょう。

着物や帯の購入時、証紙は着物の端切れなどに貼り付けて添えられていることが多いです。

ただの端切れだと思って失くしてしまうことの無いよう、着物と一緒に大切に保管しておいてください。

保存状態は買取価格に大きく影響する

いくら首里織の着物や帯に価値のある言っても、生地が破れていたりシミやカビがあったりと、保存状態が悪くては買取額も下がってしまうでしょう。

そのため、首里織の着物や帯を高く買い取ってもらうためには保管方法やお手入れが重要になってきます。

具体的には、湿気の多い場所には保管しない、湿気を吸ってくれるたとう紙に包んで保管する、着物や帯を傷つける原因となるような小物類とは分けて保管する、湿気の多い季節を過ぎた夏と冬の年2回程度虫干しをする、といったような対策が有効です。

着物専門の買取業者を利用する

着物や帯はものによって価値の幅が大きく、適正な価値を判断するには専門的な知識や技術が必要な商材です。

いくら価値のある着物や帯でも、買い手に専門知識が無ければ本来の価値が分からず、適正な買取価格がつかない可能性があります。

身近な着物の買取方法といえば総合リサイクルショップがありますが、取り扱い商品の広い総合リサイクルショップには着物を専門とする査定員がいるとは限りません。

不特定多数の買い手を相手にするネットオークションやフリーマーケットでは尚更、着物の価値が分かる買い手に出会えるという保証はありません。

首里織の適正な価値を見極めてもらえず、不当に安い価格で買い取られて思わぬ損をしてしまう可能性があります。

首里織のように価値の高い着物や帯を買取に出すなら、着物専門の買取業者を利用することを強くおすすめします。

着物専門の買取業者であれば着物専門の査定員がいますから、首里織の着物や帯の価値を正しく見極めてくれるでしょう。

複数の着物買取業者を見比べる

着物専門の買取業者を、しかも複数利用することで、お持ちの首里織の着物や帯のより正確な相場を知ることができます。

複数業者の査定額を見比べることで買取価格に対する納得感も違ってきますし、複数業者の中で最も高い買取額をつけてくれた業者を選ぶこともできます。

着物専門の大手買取業者の中には、出張査定という自宅まで査定員が来て査定をしてくれるサービスを全国で行っている業者や、査定料などの手数料を無料にしている業者もあります。

そういったサービスを利用すれば、自宅にいながら無料で複数業者からの相見積もりを取ることも可能です。

大事な首里織を託すわけですから、複数業者を見比べた上で、査定額の高さ・対応やサービスの良さなどからご自身が納得して着物や帯を売却できる買取業者を選びましょう。

500年以上の伝統を持つ首里織とは?買取のコツをご紹介:まとめ

500年以上の伝統を持つ首里織とは?買取のコツをご紹介:まとめ

首里織は500年以上もの間、沖縄の人々に愛され、受け継がれてきた歴史ある織物です。

1度は戦争で失われかけたものの、有名作家たちの活躍と人々の尽力で見事に復興を果たしました。

もともと琉球王国の王族や貴族が愛用していた首里織はデザインが美しく機能性にも優れ、現代の着物ファンからも愛されています。

そのため、中古着物市場でも高値で買取される傾向があります。

せっかくの価値ある首里織を買取に出すのでしたら、注意点を押さえて悔いのない着物買取にしましょう。

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