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国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高く売るコツを紹介

国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高く売るコツを紹介
国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高くで売るコツを紹介

久留米絣(くるめがすり)は、福岡県の南部に位置する筑後地方と呼ばれる地域で生産されている木綿織物のことです。愛媛県の伊予絣・広島県の備後絣とともに日本三大絣の1つとされるほど有名で、美しいデザインと柔らかな手触りが人気となっています。

当記事では久留米絣の歴史や特徴に加え、買取相場や少しでも高くで売るコツを解説いたします。久留米絣をお持ちであれば、売る前にぜひ一読してみてください。

久留米絣の歴史

久留米絣の歴史

まずは久留米絣の歴史について解説していきます。歴史が分かれば、久留米絣にどれほどの価値があるのかが分かり、買取相場や実際の買取価格の参考になると思います。久留米絣の誕生秘話や現在までの歴史の流れを見てみましょう。

久留米絣は少女のある発見から誕生した

久留米絣の起源は江戸時代まで遡ります。当時の庶民は幕府から質素倹約が命ぜられており、豪勢な着物を着ることは禁止されていました。シンプルな作りの着物を着ることが推奨された上、筑後地方は筑後川によって育まれた豊かな土地により綿花栽培が盛んであったので、木綿織物の製作技術は発展を遂げました。

木綿織物が久留米絣として昇華されたのは、1800年頃に久留米藩の城下で生まれた井上伝(いのうえでん)という当時12~13歳の少女の活躍があったからです。

井上伝は米穀商の娘であり、幼い頃から毎日機織りの仕事していました。ある日、井上伝が藍染された古い木綿織物の着物を見ると色が褪せて白い斑点ができており、ほどいて糸を1本1本調べてみると、ところどころ白くなっていることを発見します。

これをヒントにしてあらかじめ糸をくくってから藍で染めてみると、くくられた部分は白く残り、藍と白の糸が生まれました。その糸で織ってみると、藍の地色の中に白い模様が浮き出て美しい織物ができました。これが久留米絣の原型が誕生した経緯で、井上伝が模様がかすったように見えるため「加寿利(かすり)」と名付けたことが絣の由来です。

庶民に大人気だった価値ある着物

久留米絣は生地がとても丈夫で長持ちするため、戦前では普段着はもちろん、学生服やもんぺとしても活用されていました。人の手で時間をかけて1つひとつ丁寧に藍で染められたり織られたりしていたにもかかわらず、最盛期には年間で200~300万反ほど生産されており、人々の普段着として活躍していました。

ですが、戦後に欧米の洋服文化が流入した影響で需要が激減し、さらに化学染料による染色や機械織が主流になったので、現在手織りでの久留米絣の生産量はわずかです。

そのため、人の手で糸をくくったり色を染めたりした絣は「本場久留米絣」と区別され、高級品として扱われています。本場久留米絣は1957年に国の重要無形文化財に、1976年には経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されました。

久留米絣の特徴や魅力

久留米絣の特徴や魅力

久留米絣は木綿素材のため通気性と吸湿性に優れており、風通しがよく汗をかいてもサラサラした着心地が楽しめます。汗で蒸れる心配が少ないため、夏は特に爽やかに着ることができます。

また、糸の中は空洞になっており熱が逃げにくい構造であるため、冬は暖かく着られます。このように1年中着ることができるため、着物の中でも機能性は群を抜いていると言えるでしょう。さらに、久留米絣は生地は傷みにくく、洗濯しても肌触りが変わりづらいため日常的に使い続けられる着物です。洗濯すればするほど生地がまろやかになり、より着用しやすいものへと変わっていきます。

ちなみに、着心地がよく落ち着いた趣がある久留米絣は、作家・太宰治が愛用していたとも言われています。毎日着ることができて便利であり、日々服装にこだわっていられないほど執筆で忙しい彼は、久留米絣を重宝したのでしょう。

久留米絣の織り方

久留米絣はおよそ3ヶ月で30の工程を経て作られますが、長い工程の中で気温や湿度などが変化するので糸の伸縮率が変化します。糸は900本近く使用するため、吸い上げる染料の量は1本1本異なり、どんなに緻密に計算してくくっても色ムラができます。

その結果、生地を織っても少しずつ柄がズレてしまい柄はかすられたように見えますが、これこそ絣の醍醐味です。

完璧ではないからこそ人が手織りした感じが生まれ、久留米絣は味わい深くなるのです。ズレた柄があることで柔らかい雰囲気になり、温かみや優しさを感じられるところが魅力と言えます。

久留米絣の柄

久留米絣は主に普段着として使われていた背景があるので、柄は四角・水玉・十字・市松・井桁など素朴で着飾らないものが伝統的とされています。現在は着物の柄が多様化しており、草花や動物など具象的なデザインや幾何学模様などもあります。

柄の織り方は、経糸(たていと)だけくくって柄を織り出す「板絣(いたがすり)」、緯糸(よこいと)だけくくって柄を織り出す「絵絣(えがすり)」、両方の糸をくくり柄を織り出す「本絣(ほんがすり)」に分かれます。板絣は柄が縦に描かれるので洗練されたシャープな印象になり、絵絣は着物や帯の横幅いっぱいに柄が描きやすく、本絣は織るときに柄を合わせることが難しいので熟練の技が必要となります。

久留米絣の買取相場とは

国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高くで売るコツを紹介

久留米絣の着物作品は、過去の着物市場の買取相場を見ると状態が良いもので約1万円となっています。状態によっては高価買取が期待できるケースもありますので、あくまでも目安として捉えておいてください。

また、証紙がなければ買取価格は下がる傾向にありますので、査定に出す際は忘れないように注意しましょう。加えて、身丈(みたけ・着物の襟から裾までの長さ)や裄丈(ゆきたけ・着物の背中の縫い目から袖口までの長さ)を短く仕立てたものの場合、今後も背の小さい人しか着ることができないため買取需要が低い傾向が見られます。

身丈・裄丈が長いとしても汚れやシワなどがついていると価値が下がるため、高値で買取されるとは言い切れません。着物査定のプロに任せて査定をお願いして、実際の買取価格を提示してもらいましょう。

久留米絣を高値で売るコツ

国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高くで売るコツを紹介

いよいよ読者の皆さんが気になる、久留米絣を少しでも高値で売るコツをご紹介します。これから解説する事項を確認・実行すれば、しないときに比べて買取価格がアップする可能性が高いでしょう。忘れないように注意しながら読み進めてくださいね。

査定時には証紙を提示する

証紙とは、作者名や素材、手織り(手染め)か機械織り(機械染め)か、生産地はどこかなど、着物や反物の品質を証明する紙のことです。証紙によって重要無形文化財や伝統工芸品に指定されているかも証明できるため、査定時に見せるか見せないかでは買取価格に差が付く場合があります。

失くしたからといって査定さえしてもらえないということはないですが、あれば買取価格のアップが期待できますので必ず査定員に見せましょう。証紙は新品購入時に付属され、主に着物の布の切れ端につけられています。着物をしまっていた箱やたんす、袋などに入っていないか確認しておきましょう。重要無形文化財や伝統工芸品に指定されている着物であれば、以下の4つの証紙がありますのでチェックしてみてください。

・久留米絣協同組合から発行される「久留米かすり」の字が入った証紙。横長で緑色のデザインがある。
・久留米絣技術保存会から発行される「検査之証」の字が入った証紙。金色で横に丸く長い形をしている。
・久留米絣技術保存会から発行される「重要無形文化財」の字が入った証紙。横長で赤地に白い枠が描かれている。
・伝統工芸品産業振興協会から発行される伝統証紙。意匠化された「伝」の字と、その下部に日の丸が描かれている。

着物専門の買取業者に査定を依頼する

久留米絣を売る際は、着物専門の買取業者に査定してもらいましょう。近所のリサイクルショップやネットオークションなどでは、査定員や買い手が着物の価値を充分に理解しているかは不透明です。ですので着物の価値に見合わない価格で買われる可能性があり、不当に安値で取引してしまう恐れがあります。

その事態を防止するためにも、着物は着物専門の買取業者に買い取ってもらう方が得策です。着物に関するあらゆるノウハウがあるため、着物価値をしっかり見抜いてくれます。着物は生地の状態以外にも、「証紙の有無やその価値」「優れた技術で製作されたのか」など素人目には分かりにくいポイントがあり、着物専門の査定員であれば綿密に査定してくれます。

もしお持ちの久留米絣が有名作家の作品であれば尚のことです。着物業界では超有名人でも、着物に馴染みがない人からすれば作家名だけではどんな人物か判断が難しいでしょう。

着物査定のプロであれば、中堅から大御所まで着物作家の名前を把握しているはずですから、着物に適切な買取価格を提示してくれます。余談ですが、久留米絣の作家では人間国宝である松村哲哉や小川内龍夫らが有名です。

このように着物専門の買取業者を利用するメリットはたくさんありますので、せっかく久留米絣を売るならば是非とも利用しましょう。

絶対に悪徳業者に売却しない

着物専門の買取業者は数多存在しますが、残念ながら中には悪徳業者もいます。業者に全く連絡したことがないのに、ある日いきなり査定員を名乗る人が自宅に押し掛けては「売りたいお品物はございませんか」「今なら高く買い取りいたしますよ」などと言って無理やり買い取ろうとしてきます。

悪徳業者の査定員は、被害者の品物をできるだけ安く買い取ったり、何とか言いくるめてタダ同然の価格で買い取ったりして、不当に利益を出すことが目的です。そういった業者に大切な着物を売ってしまうと、買取額で損をしたり、売ったことに対して後悔したりすることは明白です。

少しでも動揺した素振りを見せると「押し通せば買い取れそうだ」と査定員に思われてしまいますので、断固として買取を拒否してください。必ず自分が査定に納得できる善良な買取業者を選び、着物に見合う買取額で買い取ってもらいましょう。

着物はできるだけ早く売る

久留米絣は木綿を素材としていますので、湿気を吸いやすくカビやシミなどが発生する危険に常に晒されています。高温多湿な気候である日本では、着物は日々湿気を吸って状態が悪くなっていくため、売りたいと考えた「今」が一番綺麗な状態であることを念頭に置いておきましょう。「今後、久留米絣を着る機会がないな」と思ったら、すぐに着物専門の買取業者に連絡をして買取を検討してみてください。

売る前にはお手入れをしておく

もしご自身が着物の査定員になったとして、新品に近いような綺麗な着物と生地がボロボロで汚れだらけの着物があったら、どちらに高い買取額をつけるでしょうか。もちろん、誰もが前者であると答えることでしょう。

着物はできるだけ綺麗な状態で査定に出した方が、高価買取が期待できるのです。綺麗な状態で売るためにも、防虫剤やタンスの臭いを感じたら数日干して臭いを飛ばす、ゴミが付いていたら払っておく、ほつれている糸は根元から切っておくなど、簡単な手入れをしておきましょう。

また、干しておくと湿気が取れてカビやシミがつくことを予防できますので、定期的に箱や袋から取り出して干すことをおすすめします。干すときは生地が日焼けしないように日陰で干し、湿気の少ない時期や時間を選んでくださいね。

国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高くで売るコツを紹介:まとめ

国の重要無形文化財・久留米絣の魅力とは?買取相場や少しでも高くで売るコツを紹介

久留米絣はかすったような柄が人気の着物です。どんなに一流の染師や織手でも、すべての糸をぴったり均一に染めたり、完全な左右対称に柄を織ったりすることは不可能に近いからこそ、手作り感がある柔らかな雰囲気が特徴です。加えて、年中着ることができる機能性を有していることも魅力となっています。

久留米絣はデザインの美しさと優しい着心地が愛されているので、もう着ないからと安易に捨ててしまうのは非常にもったいないです。需要が高い着物ですから、売りに出してみてはどうでしょうか。もし売るときは着物専門の買取業者に依頼することを忘れないようにしましょう。

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