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【着物通信no.10】たとう紙の正しい使い方と有名呉服店のたとう紙の価値

【着物通信no.10】たとう紙の正しい使い方と有名呉服店のたとう紙の価値
たとう紙のメリット・デメリット

あなたは着物を保管するとき、どのように保管していますか?
着物をお持ちになっている方でたとう紙を使って着物をしまっているという方は少なくないかと思います。
今回はたとう紙に関する豆知識や有名呉服屋のたとう紙をご紹介します。

たとう紙のメリット・デメリット

たとう紙のメリット・デメリット

たとう紙のメリット:湿気や保管シワから着物を守る

たとう紙は和紙で出来ており、和紙は通気性にとても優れ除湿効果も高いので、着物を包む等の用途に用いられるのです。

関西出身の方はたとう紙という名前ではなく文庫紙と呼ぶので、そちらの方が馴染みが深いかもしれません。

着物の保管においてたとう紙を使用するメリット、それはなんといっても湿気の予防ではないでしょうか。

着物は湿気の影響をとても受けやすく、場合によってはカビが生えてしまうこともあります。

どんなに大切な着物であってもカビがはえてしまうことで着られなくなり、処分するしか方法がないという事態になりかねません。

たとう紙を使うと湿気やカビの防止になるだけでなく、裸の状態で着物を保管するわけではないので布地にシワをつきづらくしてくれます。

また、たとう紙はほぼ無料で手に入れることが出来るだけでなく着物の購入の際についてきますし、もし必要なら呉服店でも安価で購入が可能です。

たとう紙のデメリット:糊のついた薄い紙は虫食いの原因に

着物を保管する上で湿気と同じく注意しなければならないのは虫食いです。

たとう紙は虫食いの予防にも高い効果を発揮しますが、たとう紙に保管しているのにも関わらず虫に食われてしまったという場合があります。

この原因はたとう紙の中についている糊が原因と言われ、虫にとって大好物なのです。

この糊は大抵の場合、たとう紙の中で着物を包んでいる薄紙についていることがあるので、大切な着物を保管するときは薄紙は取っておきましょう。

また、ずっと同じたとう紙を使用しているとだんだん黄色く変色してきます。放置するとさらにシミとなり着物に移ってしまうので注意が必要です。

たとう紙で包むだけではダメ?たとう紙の有効的な使い方

たとう紙で包むだけではダメ?たとう紙の有効的な使い方

たとう紙の薄紙は捨てる

たとう紙の中に入ってる薄紙はふんだんに糊を用いています。

虫がその糊に誘引されてやってくるので、その結果着物にも穴を開けてしまうというのが虫食いの理由なのですが、それを防ぐためたとう紙の薄紙を捨てましょう。

そこに糊が沢山付着しているため、捨てることにより虫の発生率を抑える事が可能です。

たとう紙は半年に一度交換する

たとう紙の保管効果は、長くても2年程度で薄れてしまうといわれていますが、中には2年未満だけれどもシミが付着する場合がありますので、定期的にチェックを行いましょう。

黄色いシミや箪笥シミがで始めたたとう紙は直ちに交換してください。

また、色が変わっているだけでなく膨らんでいるたとう紙の使用も控えた方がいいでしょう。

たとう紙が膨らんでいることは、そのたとう紙が湿気を含み膨張しているというサインですから、放置するとカビの原因となりかねません。

たとう紙にも価値が付く?!価値証明の手段にもなるたとう紙

たとう紙は単なる着物保管として以外にも、着物の価値を証明する手段となる場合があるのでご紹介します。

ブランドによりオリジナルのたとう紙がある

たとう紙によって、お手持ちの着物の品質を証明することが可能です。

実は有名な着物ブランドであれば偽物も流通すると言われており、中にはプロでも見分けが困難なほどクオリティが高いものがあります。

このような事態を防ぐために有名呉服店がオリジナルの刻印をつけたたとう紙を使用し始めました。

たとう紙にオリジナルの刻印をつけておくことでこの着物が本物なのかニセモノなのかの証明手段の一つとなったのです。

オリジナルのたとう紙の代表格、志ま亀

着物のブランドの証明となるようにとしてたとう紙に独自のデザインを施している店で最も有名なのは志ま亀でしょう。

志ま亀ブルーという言葉もあるくらい有名かつ、一度見たら忘れられないようなデザインで非常に有名な志ま亀ですが、その歴史はとても長く200年以上の長い歴史があります。

1810年頃京都に初の店舗を構えてからは高級呉服の基礎と呼ばれるものを確立し、牡丹を使用したデザインで有名になってからは老舗としての風格を出しつつも人気を高めていきました。

日本の伝統衣装である着物が多くの方に愛される社会を目指して着物業界を牽引していますが、やはりこれほど有名になると、贋作の量も徐々に増えていきます。

それを防ぐために志ま亀独自のたとう紙を作ったと言われています。このように落款や証紙を確認する事ができない場合、たとう紙は価値を判別する上でとても参考になります。

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