切手コラム

【使っても良し、集めても良し】多種多様な「浮世絵切手」の魅力を紹介!

大切な人や特別な人に送る手紙には絶対使ってみたい「浮世絵切手」の深すぎる魅力!
喜多川歌麿の「台所美人」

皆さんは手紙やハガキを使うとき、どんな切手を使っていますか?

お世話になった方へ年賀状を送る・特別な相手へ手紙を送るなど、実は一年を通して利用する機会の多い郵便。

そんな時、普通の切手でも良いけれど、あえて「普段は使わないとっておきの切手」を使ってみませんか。

綺麗なデザインの切手ですから、いざ使おうと思ったら気が引けたり躊躇したりするかもしれませんが、受け取った相手はきっとあなたの「細かい気遣い」や「ちょっと洒落てる」なんて思ってくれるはず。

そこで今回は「大切なあの人」へ手紙やハガキを送る時に是非使ってほしい【浮世絵切手】について、深すぎる魅力をじっくりご紹介します!

浮世絵切手とは?

浮世絵切手とは
発売されるたびに話題になる浮世絵切手シリーズ

日本固有の芸術作品であり日本の文化を象徴する浮世絵。

浮世絵のはじまりは江戸時代で、当時の町人の暮らしぶりなど躍動感あふれるタッチで描かれています。

「叫び」で有名なムンク、「ひまわり」で有名なゴッホを始め世界中の画家に多大な影響を与え、絵画の世界に革命を起こしました。

そんな浮世絵が描かれた切手が初めて登場したのが昭和23年11月に郵便週間(※切手趣味週間)シリーズの一つとして「見返り美人」と呼ばれる切手が登場しました。この図案は菱川師宣の作品がモチーフになっています。

見返り美人は特に有名な浮世絵切手

見返り美人は特に有名な浮世絵切手
「見返り美人」の登場がきっかけで空前の収集ブームが起こった

「見返り美人」は、浮世絵の祖ともいわれる江戸初期の浮世絵師、菱川師宣が描いたものです。

この見返り美人は昭和23年に特殊切手のジャンルに該当する一つとして発行され、発行枚数は150万枚と少なめでした。

発行された当時は、浮世絵を題材とした切手は非常に珍しく、日本国内はもちろん海外からも注目を集めたと言われています。

これがきっかけで切手ブームが起こり、新しい切手が発売されるたびに子供からお年寄りまで郵便局には長蛇の列ができたそうです。

また、平成8年には復刻版が発行されました。昭和23年の見返り美人は単色印刷でしたが、復刻版はフルカラーとなりました。

ちなみに見返り美人切手は縦が67mm・横が30mmと、切手の中では日本最大のサイズです。

同じサイズの切手としては他に歌川広重が描いた浮世絵の「月に雁」があります。

現在では浮世絵切手といえば、この見返り美人と月に雁を思い浮かべる人が多いようですが、実は「浮世絵シリーズ」として現在も発行されており、度々話題に上がることが多いようです。

他にもある!有名な浮世絵切手の数々

市川海老像
「市川海老蔵」の切手は幻の浮世絵師、東洲斎写楽が描いた浮世絵
歌川広重の「東海道五十三次」・奥津
歌川広重の「東海道五十三次」・奥津
葛飾北斎の「富嶽三十六景」・ 凱風快晴
葛飾北斎の「富嶽三十六景」・ 凱風快晴

1956年に発行された「市川海老蔵」の切手。こちらは活動期間が約10ヶ月と非常に短かかった幻の浮世絵師、東洲斎写楽が描いた浮世絵です。

発行枚数は550万枚と「見返り美人」や「月と雁」と比べると多めではあるものの、小さな切手の中にも勢いのある力強さが感じられるのが特徴で人気の切手です。

他にもよく知られている切手として、1955年に発行された「ビードロを吹く娘」があります。江戸時代に活躍した喜多川歌麿の浮世絵をモチーフとしています。

印象的な赤い市松模様の着物を着た町娘を描いた美人画で、発行枚数は550万枚と市川海老蔵切手と同じです。

どちらも発行枚数が多いため、切手ブームの際に購入されたコレクターの方もいらっしゃるかもしれませんね。

意外な浮世絵も切手になっていた!

葛飾北斎の「富嶽三十六景」・ 凱風快晴
葛飾北斎の「富嶽三十六景」・ 凱風快晴
鳥居清長の「大坂新町西槌屋琴鶴太夫」と歌川広重の「六十余州名所図会 摂津」
鳥居清長の「大坂新町西槌屋琴鶴太夫」と歌川広重の「六十余州名所図会 摂津」

誰もが知っている浮世絵師が描いた作品がモチーフになっている浮世絵切手はまだまだあります。

安藤広重(歌川広重)の「東海道五十三次」やそして葛飾北斎の富嶽三十六景も美しい浮世絵の色調そのままに切手になっています。

堂々たる八頭身の美人画で名を馳せた鳥居清長や、同じく美人画や役者絵を描いた菊川英山等々・・・、ありとあらゆる浮世絵が切手として発行されています。

浮世絵切手が登場して始めの頃は単体の切手シリーズとして発売されることも多かったのですが、現在では「特殊切手・浮世絵シリーズ」として一つのシートに数枚の浮世絵が描かれているものもあります。

浮世絵が小さな切手の中に納まっていると、奥行きと重みさえも感じられます。好きな浮世絵切手を収集するのも趣があって楽しいかもしれませんね。

海外でも大人気の浮世絵切手

ウルグアイの切手
パラグアイの切手・馬に乗る侍

かの有名な画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも生前は日本の浮世絵に魅了され、自身の油絵に浮世絵を描いていました。

これまで日本で発行された浮世絵切手をご紹介してきましたが、なんと海外で発行された浮世絵切手も数多く存在します。

1964年~1972年にかけてアラブ首長国連邦で発行された喜多川歌麿の浮世絵切手や、1970年にパラグアイで発行された浮世絵切手、アフリカのモザンビークで発行された浮世絵切手、ミクロネシアで発行された喜多川歌麿の切手等、世界各国で発行された浮世絵切手はまだまだたくさんあります。

移民として日系人が入植し、伝統的に友好関係が生まれて日本が高い評価を受けている場合等、様々な経緯があって海外で発行されるに至りました。

実際には浮世絵というよりも油絵に近い図柄だったり、図柄自体がアレンジされていたりとその様相は色々です。

とはいえ日本の誇る浮世絵が切手になっているということは、海外でも非常に人気があり高い評価を得ていることは間違いないでしょう。

浮世絵切手が活躍するシチュエーション

年賀はがきに

日本には昔から年賀を祝う習慣があり、日頃お世話になっている人やご無沙汰している人に、新年を迎えるに際してあらたまって行う挨拶です。

ここ最近は年賀状を送る方も昔に比べて減ったと言われますが、仕事で上司や目上の方やお世話になった方へ送ることがまだまだ多いでしょう。

暑中見舞い

猛暑期や厳寒期に相手の健康を気遣う目的でハガキ等を送る週刊です。「暑中」で適切とされる時期は7月はじめから8月前半とされ、梅雨明けをまって出す方も多いようです。

お世話になった方へ出す手紙、紹介などのハガキ

様々なケースもありますが、例えば披露宴や開設、竣工などの招待状、式に出席した人に出す礼状の際に浮世絵切手を使ってみても良いですね。和装の結婚式の際に浮世絵切手を使う方もいらっしゃるようです。

浮世絵切手はどこで買える?

現在発売中の浮世絵切手
浮世絵シリーズ 第6集

上記のように、貼るだけで印象を与えられる浮世絵切手ですが、郵便局等で購入する事が出来ますので検討する方はぜひ覗いてみてください。

ちなみに、浮世絵切手シリーズの第6集が2017(平成29)年9月6日(水)に日本郵便から発売されており、それぞれの図案は以下の通りです。

左列の画像 美人画
1段目 風流六玉川(ふうりゅうむたまがわ) 紀伊(きい) 高野(こうや)の玉川 菊川英山(きくかわえいざん)筆
2段目 松葉屋(まつばや) 粧ひ(よそおい) 松村(まつむら) 喜多川歌麿(きたがわうたまろ)筆
3段目 松葉屋内喜瀬川(まつばやうちきせがわ) 喜多川歌麿筆
4段目 鞠と扇を持つ美人 喜多川歌麿筆
5段目 扇屋(おうぎや)うち花扇(はなおうぎ) 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)筆
右列の画像 六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)歌川広重(うたがわひろしげ)筆
1段目 志摩(しま) 日和山(ひよりやま) 鳥羽湊(とばみなと)
2段目 肥前(ひぜん) 長崎(ながさき) 稲佐山(いなさやま)
3段目 常陸(ひたち) 鹿嶋太神宮(かしまだいじんぐう)
4段目 丹波(たんば) 鐘坂(かねがさか)
5段目 対馬(つしま) 海岸夕晴(かいがんゆうばれ)

引用元:「浮世絵シリーズ 第6集」の発行

「浮世絵切手」は使っても良し、集めても良し

実際の浮世絵切手を手に取ってじっくり眺めてみると、繊細で躍動感溢れる浮世絵が小さな切手の中に凝縮されており、見ていて飽きません。

コレクション要素の高い切手ですから購入しても使わずに保管している方も多いかもしれません。

しかし、あなたが大切に想う方へ送る手紙やハガキを出す機会があるならば、思い切って「浮世絵切手」を使ってみてはいかがですか。

きっと相手に想いが届いて、お互いに良き思い出になるかもしれませんね。

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