明治から昭和時代に発行された代表的なプレミア切手

プレミア切手の種類と買取価値について

「プレミア切手」という言葉は、切手コレクターの方ならもちろん切手に詳しくない方も一度は聞いたことがあるかと思います。こういったプレミア切手を買取に出すと想定を超える買取価格が付くケースもあります。ここではそんなプレミア切手にはどういった種類があるのか、そして買取における価値を紹介していきます。

プレミア切手とは?

プレミア切手とは、過去に発行された切手の中で発行後に額面以上の値段が付く切手が該当します。この切手の価値を決めるのが切手コレクターや切手の買取需要が大きく関係しています。それでは、プレミア切手の価値が決まる背景を詳しく見ていきましょう。

切手買取市場について

切手の買取市場にはコレクターが集めていた切手や買取業者が査定を行い買取された切手など、様々な切手が出回っています。買取業者やコレクターの間で高値で取引が行われたりしています。


切手の価値を語る上で外せないのが、切手の需要です。ご存知の方も多いですが切手ははがきや郵送などの際に使用されますが、近年切手の消費量は減少傾向にあります。消費量が減った一番の理由はなんといっても人々の生活習慣の変化ではがきそのものの需要が減り、使用される機会が減ったことが挙げられます。はがきの使用頻度が減り、はがきを送るために使われていた切手も同じく減ってしまいました。


その結果、切手を使う人が減り、切手を集めていたコレクターも減少してしまったものの、それまで一部のコレクターの間でのみ流通していた切手が買取市場に出回るようになりました。

切手にプレミアがつくようになった背景

切手のプレミアで重要なことは切手コレクター(切手蒐集家)がどれだけその切手を必要としているか、欲しがっているか、という点ですが、この切手蒐集は元々は20世紀初頭にイギリスの貴族の間で行われていたことがはじまりといわれています。

プレミア切手と希少性

元々切手がはじまったのはイギリスでローランド・ヒルという人物が郵便制度や切手を発案しました。その後郵便制度や切手は世界中に広まり、日本をはじめ世界各国で切手収集が盛んとなりました。コレクターの増加に伴い、人気の切手があれば欲しがる人も多く、中には手に入れるためにお金に糸目をつけない者が続出しました。


日本では過去に蒐集ブームと呼ばれる空前の切手ブームが起こり、その時はどんな切手でさえ飛ぶように売れ、人気の切手はことごとくプレミアがつく時代でした。現在もその流れが変わらず、一部の切手はプレミアとして高い人気を誇っています。


蒐集ブームは1956年頃に起こったのですが、実は以前からもコレクターの間で切手蒐集が盛んに行われていました。次項で明治から昭和時代に発行され、その後価値が上がった切手を紹介します。

明治から昭和にかけて流通したプレミア切手

明治から昭和に流通した切手の多くがプレミア切手に該当し、切手買取を行う専門店などに出すと状態にもよりますが高値の可能性が高まります。ただ、厳密にいえば1960年代初頭までに流通していた切手が該当するので、それ以降の切手は買取専門店へ出した場合極端に値段が高くなるというわけではありません。以下は明治から1960年代初頭頃で流通したプレミア切手を紹介します。

明治のプレミア切手といえば手彫切手

明治時代のプレミア切手の中で代表的な切手といえばなんといっても手彫切手です。鳥切手、竜切手、桜切手などが有名で、この切手は名前の通り手彫りの板を用いて発行され、専門の職人も居た程、高度な技術が求められました。職人が手で彫った版を用いていたため、全く同じ版を作ることは不可能で発行枚数も少ないため、まさにプレミア切手と呼ぶにふさわしい価値があります。

昭和のプレミア切手の代表といえばこの切手

これより紹介する3つの切手は昭和を代表するプレミア切手と呼べるでしょう。昭和30から40年代にかけて起こった切手蒐集ブームの頃にプレミア価値がついた切手の代表といえます。

見返り美人

見返り美人の図案が描かれたこの切手は、菱川師宣の代表作を図案化したもので、蒐集ブームの頃に大人気を誇った切手のひとつです。「日本切手カタログ」の未使用標準価格は1万5000円で、他の切手よりも発売枚数が少ないことも一つの要因となりました。

月に雁

安藤広重の作品が図案となっており、「日本切手カタログ」の未使用標準価格は2万3000円となっています。見返り美人にも同様のことがいえますが、月に雁は通常の切手とは異なり縦に長いのが特徴で、あまりの人気の高さにはがきに貼られたこの切手がはがされることもありました。

ビードロを吹く娘

喜多川歌麿の作品が図案化された切手で、ビードロを吹く娘が描かれた時代を感じる有名な切手です。この切手は500万枚を超える枚数が発行されたので現在でも多くの方が持っている切手の一つです。プレミアという点においては蒐集ブームの頃に値上がり一大ブームを巻き起こしました。

なお、以下より明治から昭和で人気を博した切手の詳細ページがございますので是非ご覧下さい。


プレミアといえば中国切手

上記で紹介した切手の中で、昭和のプレミアと呼ばれる切手は蒐集ブームの頃にたいへん人気が高く、プレミアと呼ばれていました。しかし現在切手の買取市場でプレミアに該当する切手といえばなんといっても中国切手ではないでしょうか。それでは中国切手について紹介します。

赤猿

中国切手の中で最も有名な切手のひとつ、赤猿切手です。赤い背景に小猿が描かれ、1980年発行の切手で中国では初の年賀切手として有名です。プレミア中国切手の多くは、当時この切手が発行された中国では、切手の輸出が禁止されており、発行枚数が極端に少ないという状況がありました。

毛主席シリーズ切手

毛主席シリーズ切手は、中国を建国した毛沢東の軌跡を記した切手です。毛沢東は文化大革命時代に活躍し、中国では今も根強い人気があり、建国の父と呼ばれています。毛沢東切手の中で有名なものを挙げると「毛沢東の長寿を祝う」「毛沢東の最新指示」「毛主席像」「毛主席の長寿をたたえる」「毛主席詩詞」が有名です。

ボストーク切手アルバム

これは中国切手を専用で集めるために発行されたもので、中にはプレミア切手が多数納められ、切手と価値が重要視される切手買取においては異例のアルバム自体にも価値があります。

牡丹シリーズ

牡丹切手は1964年に発行された中国の小型切手シートです。日本で発行される記念切手にあたる「特別切手」に該当し、描かれた図案は牡丹の花で、中国では牡丹の花は王を意味し、中国を代表する国花です。


驚きの高額で取引されるプレミア切手

プレミア切手について紹介してきましたが、プレミア切手は世界中に存在しています。その中には想像を超える高値がついたプレミア切手も存在しています。

世界一高いとされるプレミア切手

世界一高い価格が付いた切手といえば、 1856年(安政3年)に製造された1セント切手です。世界中で1枚した見つかっていない切手で、2014年にアメリカのオークションで出品され9億7000万円で落札されたという、史上最高額の超プレミア切手です。実はこの切手、イギリスで3枚発行されたうちの一つで、残り2枚の所在は判明していません。

日本でも有数のプレミア切手

日本の切手にもプレミア切手の中で最も高い切手が存在しています。竜文切手という切手で、日本で最初の切手です。現在切手が発行される際には様々な発行技術を駆使して作られていますが、当時は技術的にも乏しく、切手の目打ちや裏糊もありませんでした。薄い和紙で作られていたため、現存しているものはあまり状態が良くないとされています。もしもこの切手が美品で出てきた場合、驚きの高値になる切手と呼べるでしょう。

プレミア切手の取り扱い注意点

これまで紹介したプレミア切手は、現存していても状態があまり良くないものや消印が押されてしまったものなどあります。切手買取において価値の低下を招くポイントではありますが、プレミア切手の場合はそれでも高値になる場合もあります。しかしながら美品と比べると価値の低下を招くポイントとならざるを得ないでしょう。ここではそんなプレミア切手の取り扱い方法について紹介します。

プレミア切手を保管する時に気をつけたいこと

プレミア切手に限らず、切手の素材は紙でできています。ですから湿気に弱いので取り扱いには注意が必要です。切手をコレクションする時は専用ファイルに納めていただきたいのですが、切手同士を重ねて保管すると、もしも湿気が多い場所ですと裏糊がくっついて破損してしまう恐れがあります。

プレミア切手の種類と買取価値まとめ

今回はプレミア切手をメインに買取における価値を紹介しました。ここに挙げた以外にもまだまだプレミア切手は数多く存在し、ご自宅に眠っているケースも散見されます。もしも見たことのない古い切手が出てきたら、ぜひ切手買取の専門店へ査定に出してみましょう。しっかり価値を見極めてくれますので、金額に納得できたら手放すのも良い方法ではないでしょうか。