日本切手

特殊・記念切手買取の醍醐味

特殊・記念切手

  • 特殊・記念切手
  • 記念切手は国家的行事などの記念として発行される切手を言い、特殊切手は地方自治体や企業などによって特定のテーマに沿って発行される切手、どちらも販売枚数に限りがあります。

    上のことを踏まえ、とある企業のキャラクター商品が周年記念切手を発行しました。これは「記念切手」か「特殊切手」か?と問われた場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか。

    厳密にいえば、「特殊切手」なのですが、実は「記念切手」と答えたとしても間違いとは言い切れません。最近では「記念切手」というカテゴリーに「特殊切手」という1ジャンルがあるという認識が一般化しており、特殊切手自体も言い方を変えれば「企業や地方自治体が、なにかを“記念”して発行した“切手”」ですから、大きく否定するほどの違いではないというのが実際のところです。

    このように広い意味で、記念切手は純粋にコレクションする方と投機目的で購入する方により、発売されるなり瞬く間に完売となる事も少なくはありません。それにより、近年発行の品でもプレミアムが付き易く、業者や専門店が高額の買取価格を提示しているのも頷けます。

    世界遺産シリーズ(第一次〜三次)

    世界遺産シリーズとは、大きく2つに分類すると人類共通の文化遺産および自然遺産の国際的保護を図る目的でユネスコで採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき登録された、日本の世界遺産を題材として発行するシリーズ切手および、海外における世界遺産について理解を深めるため、世界各地の魅惑的な文化遺産や自然遺産を題材とした特殊切手海外の世界遺産シリーズの2つがあります。日本の世界遺産シリーズは、1994年から1955年までに発行された姫路城や法隆寺、屋久島をなどをモチーフとした計4集の第1次「世界遺産シリーズ」と2001年から2003年まで発行された第二次「世界遺産シリーズ」第1集の「日光の社寺」や第2集の「厳島神社」、第3集の「古都京都の文化財」をはじめとする我が国の世界遺産を題材とした合計11集までのシリーズと2006年以降に新たに世界遺産に登録されたものを含む「紀伊山地の霊場と参詣道」や「知床」、「石見銀山遺跡」をはじめとする計8集までのシリーズが現在までに発行されています。一方、海外の世界遺産シリーズは2013年に発行されたグランド・キャニオン国立公園やメンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯、モン-サン-ミシェルとその湾はじめとする第1集から現在まで第4集まで発行されております。ここ数年の世界遺産ブームに伴い切手蒐集家にとっても人気にある定番のシリーズものの切手となっております。

    アニメ系切手

    アニメ切手は、その名の通り人気の漫画やアニメのキャラクターや世界観を描き出した切手です。なつかしのヒーロー・ヒロインや最新人気アニメのキャラクターをモデルにした切手も多く発行されており、最大の特徴は、その遊び心とファンを引き付けるデザインです。敢えて余白をしっかりと取り、余白にも世界観を溢れさせることにより、仮に切手自体は使ってしまってもついつい保管したくなる。そんなデザインの物がとても多いのです。

    「科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ」では、日本の科学技術の過去・現在と未来を織り込みながら、日本アニメの代表的な作品から登場人物やモチーフをとりあげた切手です。2003年に発行された第1集は日本アニメの原点ともいえる『鉄腕アトム』。1951年から長きに渡って連載された手塚治虫の大人気の漫画で、アトムが物語の中で誕生した年でもあり、国産初のテレビアニメーションシリーズとなった同作品の放送開始から40周年を記念して発行された切手です。第2集は1965年1月7日から1966年1月20日まで民放で放送されていたSFアニメの『スーパージェッター』、第3集は手塚治虫の子供向け漫画およびアニメーション作品である『不思議なメルモ』をテーマとして発行しており、高度経済成長期の科学技術発展に大きな夢を与えたアニメの世界が切手の図案にデザインされています。

    現在日本の漫画・アニメーション文化は国際的な広がりを見せています。今やこのシリーズの人気は国内を飛び出し、世界中の漫画愛好家からも期待されています。今後登場するアニメ切手も、きっと大きな注目を集め続ける事でしょう。

    20世紀デザイン切手

    20世紀デザイン切手シリーズとは、明治から昭和にかけて20世紀日本の象徴的な事柄を切手にあらわした切手です。1999年8月23日から2000年12月まで発行され全17集で構成されており、各700万部の販売で、額面は80円郵便切手8種類と50円郵便切手2種の合計740円です。1集ごとにそれぞれタイトルとテーマが存在しており、第1集「みだれ髪」は、歌人与謝野晶子の作品名を冠しているにも関わらず、ガッター(切手の印面と印面にある空白部分)のデザインは夏目漱石主体という、面白みを持ちながらも色の配置や余白を上手に使用した形になっています。この他にも常設映画館「電気館」開業の切手やチンチン電車の切手等、1901年~1910年くらいまでの時代を意識した丁寧なデザインが施されています。第2集「明治から大正へ」も第1集と同じような流れで文部省唱歌の始まりや白瀬隊南極探検、初の国産飛行機、飛行船の図案など、1910年から1913年までの明治から大正にかけての事柄が切手の図案に細部にわたって表現されています。同様に、第3集「東京駅開業」から第17集「皇太子殿下御成婚」までの全17集も、それぞれの年代ごとに当時の出来事や世相を反映したデザインが施されており、切手コレクターの中でも定番の人気があります。

    懐かしさや独特の日本らしさがあり、全17集をすべて集めたくなってしまう素晴らしいシリーズの1つです。

    切手趣味週間

    切手趣味週間は、切手が持つ文化的価値の普及と切手収集の趣味の普及を図るために1947年11月に制定された「切手趣味の週間」をはじまりとしています。1871年4月20日に東京・京都・大阪に郵便役所の業務を開始した日を1934年に逓信記念日と設定し、1950年から7年間は郵政記念日、1958年には逓信記念日としてきましたが、現在では2001年の省庁再編により郵政記念日となった4月20日を含む一週間を切手趣味週間としています。
    切手趣味週間の第一回(1947年11月発行)に発行された切手は、葛飾北斎の富嶽三十六景「山下白雨」の富士を図案とした通常切手5枚を組み合わせた小型シートでしたが、あまり評判はよいものではなかったようです。その翌年、1948年に発行された「見返り美人」や翌々年の1949年に発行された「月に雁」はその出来栄えとともに発行枚数が150万枚と少なかったこともあり、趣味週間最終日には早くもプレミアがついたといわれる切手です。現在でもこれらの切手の需要は非常に高く、状態がいいものではプレミア価格での買取りになる場合もあります。また、1955年に発行された喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」や1956年に発行された東洲斎写楽の「市川蝦蔵の竹村定之進」、1957年に発行された「まりつき」なども人気の切手趣味週間シリーズの1つに数えられ、こちらの切手も高額で買い取りされる場合も少なくありません。

    国立・国定公園シリーズ

    日本で一番初めに発行されたシリーズ切手は、1936年に発行された国立公園を題材とした「第一次国立公園切手」とよばれるものです。初回は「富士箱根」がテーマで、1銭5厘・3銭・6銭・10銭の4種が発行されています。以降は4種と小型シートのセットで発売され、「日光」「大山・瀬戸内海」「阿蘇」などと続きます。1956年まで計20回発行されていますが、後半7回は2種と小型シートのセットで販売されていました。第一次国立公園シリーズが終了して2年後、新たに「国定公園シリーズ」が発行されました。国立公園シリーズと国定公園シリーズとでは、見た目に大きな違いがあります。国立公園シリーズは最後に発行された「西表」を除いて、茶・緑・赤・青の単色刷りだったのに対し、国定公園シリーズは全て多色刷りで発行されています。
    国定公園とは、国立公園以外で各都道府県が管理している自然の風景地のことです。「佐渡弥彦」からはじまり「秋吉台」「 耶馬日田英彦山」と続き、最終1973年の「天竜奥三河」までの15年間で、計59種41箇所の国定公園が切手の図柄として使用されました。
    国定公園シリーズが発行されてから4年後の1962年、「第二次国立公園シリーズ」が発売されます。こちらは初回が「富士箱根伊豆」で5円2枚・10円2枚の4種発行、2回目が「日光」(4種)、3回目の「雲仙天草」以降は2種ずつの発行となります。時期的には国定公園シリーズと並列していますが、このシリーズでも第一次シリーズと同様に統一感のある単色刷りで発行されていました。

    戦後50周年メモリアル

    戦後50年メモリアルシリーズは第二次世界大戦が終結した1945年から1995年までの戦後の50年間を振り返り、その期間の代表的な出来事や人物を題材とした切手のシリーズです。1996年から1997年にかけて第1集から第5集まで全15種が発行されております。1996年4月5日に発行された第1集は、日本憲法発布とサンフランシスコ平和条約のペア切手と沖縄復帰をモチーフにした切手、同年6月24日に発行された第2集は東京オリンピックや日本万国博覧会、同年8月27日に発行された第3集では高度成長(新幹線・高速道路)と家電普及と女性の社会進出、同年11月8日に発行された第4集では情報通信の発達、環境(自然)保護と、戦後から50年までの日本の歩みを切手の図案を通して知ることができます。第5集は「私が選んだ懐かしのスター」をテーマとして、郵政省が昭和を代表する人物のアンケートを実施した結果、青春映画やアクション映画や刑事ドラマなどを中心に活躍した石原裕次郎、昭和歌謡界の女王と呼ばれた美空ひばり、戦後ストーリー漫画の先駆けとなり「鉄腕アトム」などの手塚治虫の3名が選ばれ、「若き石原裕次郎」「俳優 石原裕次郎」「悲しき口笛の美空ひばり」「歌う美空ひばり」「手塚治虫とキャラクター」「自画像とアトム」の2種連刷の計6種類の切手が発行されました。特に手塚治虫切手は人気が高く、すぐに在庫がなくなってしまったため、はじめから消印を押された状態で使用済みとした形式(オーダーキャンセル)で発売されるほどでした。1998年5月発売の「戦後50年メモリアルアルバム」を発行する際にも、手塚治虫切手の在庫がなくなってしまっていたため、この切手はオーダーキャンセルの状態で発売されるほどの人気でした。

    オリンピック記念切手

    1964年、第18回オリンピック競技大会が東京で開催されました。この大会はアジア初のオリンピックで、世界93の国と地域からの参加がありました。特に開催国の日本では、敗戦後に復興し、再びグローバル社会に復帰したことをアピールできる象徴的なイベントとなりました。この大事業を記念して、記念切手や記念貨幣などが発行されました。
    東京オリンピック記念切手は、正方形45度印刷の寄付金5円付きで、初回発行(1961年)の図柄は「槍投げ」「飛込み」「レスリング」の20枚シート3種で、発行されました。その後、五輪競技の「柔道」「水球」「平均台」「バスケットボール」「ボート」など第一次(1961年10月)から第六次(1964年6月)まで計20種の切手が発行されました。また、第六次が終了した同年8月には「募金小型シート」が、10月には「第18回オリンピック競技大会記念小型シート」が発行されました。
    オリンピック記念切手は東京オリンピックの記念切手だけではありません。1972年2月に開催された札幌冬季オリンピックでも記念切手「札幌オリンピック冬季大会記念 小型シート」が発行されています。当時は昭和40年代の切手収集ブームということもあり、1000万枚以上発行されたこの記念切手シートは購入者も多く、現在でも比較的目にすることの多い切手です。また、1998年2月に開催された長野オリンピックでも、競技種目5種と大会に関連した植物5種が図柄となった「長野オリンピック冬季競技大会記念」10面シートが発行されています。
    このような以前のオリンピックの記念切手は、2020年に開催される東京オリンピックの影響もあり、現在需要が高まっています。オリンピックごとに集めていらっしゃった収集家の方もいるのではないでしょうか?もしもそういったコレクターの方がいらっしゃいましたら、この機会に是非一度査定をお勧めいたします。

知っておきたい!今から使える買取お役立ち情報