着物コラム

【着物通信No.4】首里織の魅力と首里に伝わる多様な織物

日本には非常に沢山の種類の着物がありますよね。
これらはを製作する技術が体系的に伝播したのは中国南部やインドネシア等からでしたが、日本全土に広まる前に、まず現在の沖縄である琉球王国(首里国)を伝来してきました。
そのため、日本本土全体に匹敵するほど多種多様な模様が首里織物にもあるといわれています。
本記事では、首里織の魅力とその歴史をご紹介します。





首里織の歴史

花織

首里織とは

首里織とは沖縄本土で製作された着物全般を指します。

沖縄は日本では珍しい絵熱帯地方なので、他の土地と比べると織物の材料である糸芭蕉や芋麻、また、車輪梅やカテキューなどの自然染料が豊富にありました。

材料が豊富で、自然のデザインも豊富なこの首里の土地で様々なデザインの着物が生まれたのは特別不思議ではありません。

首里織の発祥

そもそも首里織とはいつ頃始まったのでしょうか。

一説によると14~15世紀ごろだと言われております。

この時期には東南アジア、中国との交易が非常に盛んで、様々な技術を導入しました。 そこで織物の技術も伝播したと考えられています。

琉球国内では服装に関する制度が厳密に決められており、規則維持のために職人を保護していました。

つまり職人が腕を磨く場を国に用意してもらっていたということで、それに伴い着物の技術が向上していきました。

首里織は手作業で一気通貫型の製作をするので生産量が絶対的に少なく、その希少性も相まってとても価値のあるものとなっています。

 

首里(沖縄)の着物で代表的な作家

大城志津子

1931年生まれ。染織家として沖縄の伝統織物復興に尽力しました。

柳悦孝に師事し、技術を磨いた後晩年には沖縄芸大で教鞭をとり、後進の育成にいそしんでいました。

宮平初子

1922年生まれ。沖縄の大学を出たあと、上京し柳悦孝の工房で染織の技術に磨きをかけました。

そして自大学に戻り授業をしながら首里織について研究します。

戦後首里織の技術保存と体系化に成功し人間国宝に選ばれます。

大城廣四郎

大城廣四郎とは戦後琉球絣の復興に生涯を注いだ琉球絣の第一人者です。

日本工芸展という重要無形文化財や人間国宝を決める、日本工芸会主催による展覧会から賞をもらうほか、現代の名工の証である卓越技能者として表彰された方です。

後に大城廣四郎織物工場を創立し、同氏が亡くなった後はご子息である大城一夫が継いでおり、琉球絣の文化を継承しています。

大城廣四郎の孫に当たる大城和也も琉球絣の技術、文化を引き継ぎながらデニムを製作して織物界のみならずファッション界に新しい風を吹き込み続けています。

 

首里を代表する着物を紹介!

紅型

首里花倉織

首里織の中でも最も格式が高く、琉球の王族のみが着用を認められた着物を首里花倉織といいます。

こちらは中国から伝播した織り方で、花織、絽織、平織という、それぞれ異なる織り方の工程があるため、綺麗な首里花倉織にするためには非常に高度な技術が必要です。

あまりにも織るのが難しいため、製作される事が無くなり、幻の織物とも言われていました。

しかし、昭和50年頃にある人物らによって復元され、現在も僅かながら織られています。

それが大城志津子と宮平初子の二人で、大城志津子は沖縄民謡の巨匠です。

 

首里道屯織

首里道屯織とは首里の文化風土色濃く反映している織物です。

首里花倉織と比べると高度な技術を要するわけではなく、それゆえに奥が深い織物となっています。

こちらは中国から琉球に伝えられた織物で、花倉織と同様、高貴な人(主に男性)が着るものとして織られていました。

部分的に糸の密度を濃くして、縦糸を浮かせた状態で織る紋織です。

ロートン織・ドートン織とも呼ばれています。

 

琉球絣

絣とは飛白とも書きます。掠ったかのように小さな模様をつけた織物や模様のことです。

経糸か緯糸のどちらかもしくは両方を前もって染めておき、そのまま織り込む事で生まれる模様です。

日本全国で絣模様がありますが、発祥は琉球と言われています。

琉球絣というと沖縄で織られている絣やその柄の総称を表す事もありますが、基本的には南風原で織られていて経済産業省指定品になっている琉球絣を指します。

この琉球絣は薩摩や久留米、米琉、伊予絣に影響を与えています。

琉球絣は首里花倉織と同様、一時期製作が下火となってしまいましたが、大城廣四郎によって復興する事となりました。

 

首里に伝わる色々な織物:まとめ

琉球絣

以上、首里織についてご紹介しました。

海外から日本全土に広まった織物文化はすべて沖縄を経由している分、すべての文化が沖縄に集約されてると言っても過言ではありません。

もし首里織を持ってらっしゃる方がいたらその魅力に改めて触れてみてはいかがでしょうか。

 
お申し込み・ご相談はこちら
0120-938-105
簡単メール申込

お申し込み・ご相談はこちら
0120-938-105
簡単メール申込

着物処分で悩んでいませんか?スピード買取.jpが高額買取致します!無料査定はコチラ!