着物コラム

着物を処分したいときは適切な処分方法の選択を

着物を処分したいときは適切な処分方法の選択を

「祖母や母が残してくれた着物。形見だし、思い入れがあったものだから、捨てずに置いてあるけれど、自分は着物を着る習慣がなく、自宅の収納スペースもそろそろ限界……」。

こんなことはありませんか?

今回は、着物を納得のいく方法で処分する方法について解説します。





着物を処分したいとき

着物を処分したいとき

お祖母様やお母様の形見として、あるいは親せきや知人からお下がりとしていただいた着物や、七五三や成人式で作ってもらった着物、嫁入りするときに一式そろえた着物。

このような着物が自宅のタンスに眠っているという人も多いかもしれません。

自分も着物が好きでよく着るうえ、譲り受けた着物が自分の趣味やサイズとピッタリのものばかりなら、有効活用できるでしょう。

しかし、そんなに都合のよいものばかりをいただくこともなかなかないでしょう。

また、七五三や成人式で作った着物は、本人が大人になったり歳をとったりしてしまえばもう二度と着ることはありません。

今も着る機会がなく、将来的にも着る予定のない着物はどのように処分したらよいでしょうか。

以下でそれぞれご紹介しましょう。

 

着物の処分方法について

着物の処分方法について

着物を売る場合、4種類の方法が考えられるでしょう。

1つ目は着物買取専門店で売る方法、2つ目は質屋で売る方法、3つ目はリサイクルショップで売る方法、4つ目はオークションで売る方法です。

ここではまず、着物買取専門店を利用する方法を説明します。

 

着物買取の特徴

着物買取専門店には、専門の査定士がいます。

持ち込んだ着物の価値をきちんと査定してもらえるため、価値のある品物の場合は、高額での買取が期待できるのがポイントです。

また、こうした店の場合は一般的に、着物だけに限らず、帯や草履、帯締め、帯留めといった小物類など、着物に関するもの全般を買取してくれます。

高く買取ってもらえる着物

着物買取で高く買取ってもらえる着物は、人間国宝や有名な作家のもの、加賀友禅や大島紬、西陣織といった有名な産地のもの、しつけ糸がついたままの未使用のもの、現代人のサイズに合ったもの、付け下げや訪問着といった格の高いもの、珍しい素材の着物などです。

着物処分のその他の方法について

着物処分

着物の処分の方法には、上述のほかに、質屋やリサイクルショップ、オークションで売却する、ゴミに出す、リメイクする、着てくれる人に譲るという方法もあります。

それぞれ説明しましょう。

 

質屋で売る

質屋の場合は、着物専門とは限りませんが、査定士がいて目の前で鑑定をしてくれます。

したがって、納得できる金額を提示してもらえることが多くなります。

また、一度売ってはみたものの、やはり手元に置いておきたいと思ったときに、期限内であれば買い戻すこともできます。

リサイクルショップで売る

リサイクルショップは誰でも気軽に利用できますが、専門の鑑定士がいないため、着物の価値がわからず、買取金額も低めに設定される傾向があります。

しかし、着物に限らず他の衣類や日用品なども一緒に売れるので、自宅を片づけた際に出てきた不用品をまとめて買取してもらうのもよいでしょう。

オークションで売る

オークションでは、格や種類などに関係なく、買い手の需要とマッチすれば比較的高値で買取してもらえます。

パソコンやスマホがあれば、場所と時間を選ばず取引が可能である点がポイントです。

売値を自分で決めることができるので、納得のいく価格で売却できるでしょう。

ただし、品物の写真を撮ったり説明を書いたりする必要があるほか、落札者とのやり取りもすべて自分で行わなくてはならないので、手間はかかります。

ゴミとして捨てる

ゴミとして出すという方法は、もっとも手っ取り早く処分できる方法です。

住んでいる自治体の決まりにしたがって、燃えるゴミや資源ゴミ、古布などの回収日にゴミとして出せば引き取ってくれます。

リメイクする

着物としては着られないけれど、手元に残しておきたいという場合には、リメイクするという方法もあります。

着物を洋服に仕立て直したり、小物に作り直したりすることが可能です。

リメイクショップに依頼すれば、華やかなフォーマルウェアなどにしてもらえる場合もあります。

手芸が得意な人なら自分でチャレンジしてみてもいいでしょう。

着てくれる人に譲る

最近では、着物を着る人が少なくなったとはいえ、着物ファンは存在します。

そうした着物好きの知り合いや親せきに譲るという方法もひとつです。

無理やり押し付けてしまうと、押し付けられたほうも処分に困りますが、趣味が合い、お直しする必要がないサイズの着物ならば、小紋や紬などの普段着の着物なども、喜んで引き受けてくれるでしょう。

着物の種類ごとの処分について

着物の種類ごとの処分について

着物は、シーンによってさまざまな種類がありますが、それぞれどのような処分方法が適しているのでしょうか。以下でご紹介しましょう。

 

七五三の着物

七五三の着物は、そもそも流通量が少ないうえ、祖父母が張り切って作ることもあって高価なものが多いため、買取に出した場合には比較的高値がつくようです。

また、着物を作るときに、合わせて帯や帯揚げ、草履、髪飾り、バッグなど小物類もそろえることが多いので、それらをまとめて売れば、着物だけの場合よりもさらに高値での買取が期待できます。

「次の世代に着せるから」と保管しておいても、数十年経ってしまうとデザインが古くなり、着せたいとは思わなくなっている場合もあります。

不要になったら早めに処分を考えてもよいかもしれません。

婚礼衣装の着物

婚礼衣装の本振袖は裾を引きずる豪華な振袖ですが、着る機会は一生に一度だけです。

たとえ保管をしておいても、再び本人が着る機会はありません。

また、「娘が結婚する際に着られるように」と思って保管しておいても、虫食いや色褪せ、シミなどが出てしまえば着られなくなってしまうので、保管には十分注意が必要です。

本振袖を作る際には、合わせて帯や長襦袢をそろえていることが多いと思います。

処分を考えるなら、それら一式を専門の買取店に出すと、比較的高い値段で引き取ってもらえることが多いようです。

紋付の着物

紋付の着物には、本来、自分の家や実家の家紋を入れるものですが、最近ではレンタル着物などで自分とは関係のない家紋が入っているものを着ることも少なくありません。

また、それを気にする人も少なくなっています。

さらに、紋は後から加工できますので、買取の場合に、紋がついていることが査定に響くことは少なくなっているようですが、買取業者によってはわずかながら査定額に影響が出てしまう可能性もあるでしょう。

着物自体の質や保存状態がよく、汚れもついていないようでしたら買取に出してみるといいかもしれません。

喪服の着物

昔は結婚する際の嫁入り道具として喪服を作りました。

しかし、最近では喪服もレンタルが普及していますし、洋装でも問題がなくなっているので、あえて自分用に持っている必要がなくなってきています。

そもそも需要が少なくなってきているため、気軽に利用できるリサイクルショップなどでは引き取ってくれない場合もありますが、着物買取専門店では査定をしたうえで買取してくれることがあるようです。

着物の処分は適切な方法の選択を

着物の処分は適切な方法の選択を

着物の処分は、着物の状態などによって適切な方法で行うのがポイントです。

以下でケースごとに詳しく見ていきましょう。

 

保存状態がよく、高く買取ってもらえる条件が整っている場合

保存状態がよく、正絹や麻でできているもので、デザインも古くなっておらず、サイズが極端に大きかったり小さかったりするものでなければ、買取に出すとよいでしょう。

先述したとおり、作家ものや有名な産地のもの、長襦袢とセットになっているものならば、思った以上に高値で買取ってもらえることもあります。

買取価格は店によって異なりますので、手間を惜しまずに数か所で査定をしてもらうのがおすすめです。

知らない他人に渡すのには抵抗がある場合

見ず知らずの人の手にわたってしまうのには抵抗がある、という場合には、知り合いや親せきに譲る方法がおすすめです。

もし、その着物が欲しいと言ってくれる人がいれば、喜んで着てもらえますし、着物にとっても新たな活躍の場ができることでしょう。

なかなか手放せない場合

形見の品や大切な人から譲り受けた着物など、どうしても捨てたり手放したりできないものもあるでしょう。

そういった着物の場合は、リメイクして手元に置いておくという方法がよいかもしれません。

先に述べたように、普段に着られるスカートやブラウスにしたり、気軽に持ち歩けるようにバッグにしたりできるほか、ポーチやアクセサリーなどの小物に作り直すこともできます。

手芸が得意な方ならば自分でもできますし、プロに頼んでパーティドレスなどにリメイクすることもできます。

おわりに

おわりに

着物を着る習慣のない人にとって、自宅のタンスに眠る古い着物は場所をとるだけで、扱いに困るものです。

自宅でただ眠らせておけば、いずれゴミとして捨てられてしまいます。

それよりも、売ったり、リメイクしたり、欲しい人に譲ったりなど、今必要としている人に渡していくことのほうが、着物を活かす方法としてはいいのではないでしょうか。

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