着物コラム

【着物通信no.9】着物の地色が白や黒なら希少価値が高い!その理由とは?

着物の色はさまざまですが、色によって作り出す工程に大きな差が出ます。
なかでも地色が白の着物や地色が黒の着物はとても希少価値が高いとされていますが、今回はなぜ高いのか、そしてなぜ希少価値があるのかについて紹介します。





地色が白の着物が希少価値が高い理由

地色が白の着物

地色が白色(白練)の着物はとても希少価値が高く、非常に高価なものとして人気です。

特に白色の訪問着は柄によっては一つ紋をつけることで準礼装として使用することが出来るので使い勝手がよいところも特徴です。

では、なぜ白色のものは希少なのでしょうか。最も大きな理由はその保存の難しさにあります。

純白の着物という性質上、ちょっとした汚れも目立ちますから、いざ買取に出したとしても値段が付きづらい面があるといえます。

また、ヤケが出やすいので風通しの良い日差しが当たらない場所に保管が必要です。

白の着物は特に日差しによって発生する「ヤケ」に注意!

ヤケとは、単純な日焼けの意味だけではなく、色が落ちることや変色の意味もあります。

紫外線により着物にでてしまう黄ばみがヤケに該当します。

ヤケが付いてから日が浅ければまだ修復可能ですが、ヤケがついてから時間の経過とともに取りづらく、修復しずらくなってきます。

ひどいものになると業者に依頼しても元通りの色には戻せないというケースもあるため注意しましょう。

そのため、地色が白色(白練)の着物はヤケが付かないようにすることと、細やかな手入れと保管が必要になります。

着物の価値低下を防ぐ方法①:陰干しして風を通す

基本的にヤケの原因は太陽から来る紫外線です。ですから日差しの当たらない冷暗所での保管が望ましいですが、冷暗所には湿気が溜まりやすいです。

湿気が原因で大切な着物にカビが生えたり、虫食いが起こったりする可能性がありますので、風通しの良いところにするか、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。

着物の価値低下を防ぐ方法②:ハンガーに長期間かけたままにしない

湿気を防ぐために着物をハンガー干しする方もいらっしゃるかもしれませんが、自重により着物がたるんでしまう可能性があります。ある程度の時間干したらすぐ畳んでしまいましょう。

蛍光灯でも僅かながらヤケることがありますので干す時間は2時間程度が望ましいといえます。

地色が黒の着物が希少価値が高い理由

地色が黒の着物

黒は色の中で一番良し悪しがハッキリと判る色で、黒の色の出来のよさは色の重ね方によって決まります。

この黒という色を出すには高度な技術と長い経験が必要とされるため、深い黒地の着物は価値が高いのです。

黒の作り方

一般的に黒といっても着物を染める際の色の重ね方で深みは大きく変わるため、全く同じ色味を出すのは困難です。

黒地の着物におけるランクとしては、深い黒色であるほど価値は高くなります。

基本的に鉄分とタンニンを反応させて黒色を作る、もしくは藍色を深く深く塗って黒色を作り出していくことが多いのですが、純黒色を作るのは非常に高い技術が必要です。

着物を染める専門店に染屋というお店もありますが、染屋とは別に黒染の専門店も存在することから、黒に染めることの困難さが分かるかと思います。

三度黒

黒く染める方法として有名なのは三度黒という技術です。

三度黒は京黒染にて用いられている独特の方法で、その名の通り植物染料と媒染材を交互に三回引き染めします。

こちらは鉄分をベースに様々な薬品を混ぜて作られます。配合するに当たり黒以外の色味が出ないように細心の注意を払う必要があるので、その手間が希少性の高さ、そして価格の高さに繋がります。

黒とブラックは意味は同じでも全く違う

黒は英訳するとブラックですが、着物の染め技術で用いられる三度黒などの「黒」と、洋服などの「ブラック」は全く異なるものです。

黒留袖などで用いられている黒はて三度黒を行い、深みの感じる綺麗な黒色に仕上げられています。

前述のように三度黒は植物染料を使い、引き染めする方法ですが、製造過程で酸化剤を配合します。

それにより、時間の経過とともに徐々に酸化していき独特な黒色に仕上がっていくのですが、高い技術と時間を要するため最近では「ブラック」という染め方を取り入れる傾向があるようです。

こちらは化学染料を用いて黒の染料を引く方法で、三度黒の方法に比べてとても手軽に黒染を仕上げることができます。

しかし、化学染料を使っていることで水に弱く、汗をかくことによって色が落ちたり帯や襦袢に黒色が移ってしまう等の欠点があります。

黒色の化学染料の質は年々向上していますが、着物の価値という点においては三度黒のほうが希少性、値段とともに高くなっているといえます。

地色が白、黒の着物の価値について:まとめ

今回は希少性の高いとされる「地色が白、黒の着物」について紹介しました。

着物の世界では「単なる黒」「ただの白」などという色はなく、色を作り上げる工程やかかる時間の違いにより、全く同じ色にはなりません。

再現性の難しさのため「透き通るような白さ」「深みの感じる黒」は希少価値がとても高く、染色職人の想いがこめられています。

もしあなたが白地、黒地の着物を見かけた時や着用した際はその背景に想いを馳せてみるのも良いかもしれませんね。

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