着物コラム

【着物通信vol.3】着物好きなら一度は着てみたい百貨店ブランドの着物の魅力

百貨店の呉服コーナーに綺麗な着物が沢山並べられているのをご覧になったことがある方は少なくないと思います。

みなさんの中には実際に百貨店で着物を買ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は着物業界には百貨店ブランドというものがあり、百貨店ブランドならではの強みがあるのです。

今回のコラムでは百貨店ブランドの着物の特徴、そして強みとその背景についてご紹介します。

百貨店のはじまりは呉服屋だった?

百貨店のはじまりは呉服屋だった

現在もメジャーな百貨店の多くは元々呉服店からはじまったという歴史があります。

これは全ての百貨店が該当するわけではなく、中には鉄道会社がターミナル駅にオープンした「電鉄系」と飛ばれる百貨店もあります。

今回のコラムでは呉服系百貨店(呉服屋としての歴史を持つ百貨店)に絞り、各百貨店の歴史や取り扱われている着物について紹介しますが、電鉄系百貨店でも呉服系百貨店同様に着物の取り扱いや販売も行われています。

現在は呉服系・電鉄系の百貨店が統合など行ってる背景があることや、事業モデルもほぼ同じであることから、そこまで厳密な区分けはありません。

呉服系百貨店の歴史

呉服系百貨店の歴史

松坂屋

松坂屋は1611年に創業された呉服小間物商「いとう呉服店」から始まったとされています。

創業者は伊藤蘭丸祐道とされていますが、実は彼はいとう呉服店を立ち上げた後、大阪夏の陣で豊臣方につき出陣した際に戦死してしまい、呉服店は一旦閉店を余儀なくされるという事態になったそうです。

その後、祐道の子供である伊藤蘭丸祐基が跡を継ぎ、再度伊藤呉服店がオープンします。代々営業を続けているうちに功績が認められ徳川家の呉服御用達となりました。

その後は、さまざまな呉服店を買収しながら大呉服店として成長していきました。

三越

三越は1673年に三井高利という商人により創業された呉服屋から始まりました。現在は株式会社三越伊勢丹ホールディングス傘下である株式会社三越伊勢丹が運営を行っており、国内外に百貨店小型売店、専門館を展開しています。

この時代は取引のたびに売り手側と買い手側の取引がありました。そのため、買い手によって商品の値段が異なることなど当たり前のようにあったようです。

そのような状況で、三井高利は新しい商法を考えました。全ての顧客に対し、同価格で販売する正札販売(定価販売)を始めて実現させたのです。この功績により、かつて富裕層のみが手にすることができた呉服が一般市民にも広がるようになったのです。

大丸

大丸は、1717年に下村彦右衛門正啓が創業した百貨店です。もともとは京都の呉服店である「大文字屋」から発祥しています。また、大丸の創業時から掲げられている「先義後利」という企業理念は現在も継承されています。

正啓は大文字屋を始まりとして両替商も兼業していました。そして大阪心斎橋に「松屋」をオープンした後、名古屋店を開くのをきっかけとして「大丸屋」に改称しました。

高島屋

高島屋は1831年に飯田新七により創業された、古着・木綿商をルーツとする百貨店です。京都の鳥丸松原で木綿商「高島屋」を開店したのが始まりとなります。

開業当時、町民は天命の大飢饉等の天災の影響で倹約生活を強いられていたため、古着のほうが新品よりも好まれると考え古着を取り扱ったようです。

伊勢丹

伊勢丹は1886年、小菅丹治が神田旅籠町(現在の東京都千代田区外神田付近)にて開業したののが始まりです。1968年に日本初の紳士服専門百貨店「男の新館」をオープンし、成功させたことで日本のファッション業界に新たな風を吹き込んだといわれています。

創業当時から「独創性のある良いものを提案すること」をモットーにしているため、1900年前後には「帯と模様の伊勢丹」といわれる程の地位を確立しました。

松屋

松屋は1869年に横浜で創業された呉服店である「鶴屋」の流れを汲む百貨店です。御木本幸吉により創業された後は「世界中の女性を真珠で飾りたい」という夢を持ちながら拡大路線を走り続けますが、オイルショックを境に経営難に陥り、銀座店と浅草店の二店舗経営となりました。

1876年(明治9年)の廃刀令以降、職を失った刀職人をパリ等に派遣し、デザインやジュエリー製作の勉強をさせた後日本に帰国させ、ミキモトの装身具工場を作りました。ミキモトはそのクオリティの高さから今も世界中から指示されるブランドとなっています。

※因みに現在は【三越伊勢丹ホールディングス】、【大丸松坂屋百貨店】、【高島屋】というグループ区分になっており、独立しているのは(他百貨店と統合していないのは)高島屋のみです。

「百貨店ブランドの着物」という強み

三越百貨店の着物
三越百貨店の着物。美しい染めが特徴の上質な京友禅。
京友禅着物の老舗
京友禅着物の老舗 千總の名前もしっかり入っている。
呉服系百貨店の歴史
着物の中にもしっかりと「三越」のブランドと記されている。

前項で、主要な呉服系百貨店の違いがご理解頂けたと思います。では、百貨店ブランドにはどのような強みがあるのでしょうか。

オリジナルブランドが作れる

百貨店独自のオリジナルブランドを持っているケースが多いです。これは百貨店の信用度だけでなく、着物の老舗ブランド含めコラボレーションしてお互いの強みを含めた魅力的なブランドになります。

そして独自なターゲットを狙うブランドを作り、ユーザーに支持されると、その後リピーターを獲得することができます。

百貨店の信用度が高い

個人経営の呉服店と違い、長い歴史と確固たる実績があるため、私たち消費者が着物を買うときに、安心して信頼を寄せることができます。

日本のみならず世界各国でも百貨店に対する信頼度は高いようです。百貨店で着物を買ってみたらすぐに生地がボロボロになってしまったなどという話は聞いた事がないでしょう。

高品質のものが多い

信用度の高さにも絡んできますが、百貨店としても低品質なものがあると百貨店の歴史に傷がついてしまうため、取り扱うブランドには非常に注意を払っているようです。そのため、百貨店が取り扱う着物ブランドは全て高品質のものになっているのです。

百貨店ブランドの着物:まとめ

以上、着物と百貨店ブランドについてでしたがいかがだったでしょうか。

百貨店ブランドにあるプライドの影響で、基本的に百貨店は信頼することができます。しかし、信頼できるからといって特に商品チェックをせずに購入してしまうのは危険です。しっかりと縫い目の頑丈さや証紙の有無を確認し、自ら納得できるものを購入しましょう。

また、着なくなってしまって買取業者への売却を考えたときに、購入時によくチェックしていたお陰で、思いにもよらないような高額で買い取ってもらえることがあるかもしれません。

百貨店ブランドはあくまで着物の価値の目安というレベルに留めておきましょう。

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