着物コラム

【着物通信vol.5】外国人に人気がある着物の魅力

昨今、外国人の中で着物に注目が集まっています。"KIMONO”という単語が英語で辞書登録されているほどです。日本では着物を着て街を歩くという文化は下火になった頃もありましたが、海外や若年層をはじめに再びブームの兆しが見られるようになってきました。外国人は「日本人=着物を着ている」「忍びの国」「侍」というイメージが今も根強く浸透しており、その影響からか着物をとても気に入り、さらには着物を購入したいと考えている方もいるようです。どのような着物が海外で人気なのかを追っていきましょう。




海外で人気の着物の理由とは

海外で人気の着物

日本に訪れる外国人の中で、特に欧米の人達にとって着物が人気である主な理由は以下の通りです。

  • 色鮮やかで美しく、奥深い
  • 日本の伝統や文化、歴史を表している
  • 品がよく、落ち着いた印象を与える
  • 歴史や伝統の面だけでなく、着物が持つ独特の素材と色合いに好印象をもった方が多いようです。

    では、上記のような着物の魅力はどのように出来上がっているのでしょうか。

    絹という素材

    着物には絹以外の素材で作られているものも沢山ありますが、やはり外国人にとって絹は特別な存在とされています。

    私達日本人も含め、絹製品は高級品という印象がありますが、特にその印象を強く抱いているようです。

    着物には様々な素材が使われていますが、やはり絹はその代表です。

    絹の原料でもある繭糸は天然繊維の中でも最も長い繊維を持っているため、多彩な織り方が可能です。

    同じ絹でも織り方によって風合いは異なりますが、いずれも柔らかく吸湿性・放湿性に優れています。美しい光沢も特徴です。

    色彩のすばらしさ

    色彩のすばらしさに関しても着物の魅力の一つです。

    日本には四季折々の自然や植物、動物や自然現象があります。

    日本人はこの四季の違いとその移り変わりに強い関心を持ち、着物の模様に反映させています。

    春に着るからといって桜やタンポポ、秋に着るからといって菊や紅葉だけが表されるわけではありません。

    季節を切り取って着物にするというより、四季すべてのモチーフを一同に取り揃えて着物を作成するのが一般的です。

    このように日本人の感性と美意識により育まれた色彩ある模様は、日本人だけでなく外国人にとっても非常に魅力的と感じるようです。

    日本の伝統的な技法

    着物や帯は大きく分けて染め、織りがありますが、そこで使用される技法も着物ならではの魅力を作るための大事な要素です。

    染め織り、また地域によって製造工程が大きく異なるために独自のデザインが出来上がる点も、他の衣服とは違うところです。

    染め着物、織り着物によって異なる着物の作られ方

    着物の作り方

    では実際にどのような工程を経ているのか見ていきましょう。

    ここでは染めの代表として京友禅、織りの代表として西陣織をご紹介します。

    京友禅の技法

    友禅染には手書き友禅、型友禅などいくつか種類がありますが、今回は最も伝統的である手書き友禅に絞ります。

    手書き友禅の場合、模様を決めたらまず白生地に青花で模様を書いていきます。

    下絵が完成したら作業工程は糸目置へと移ります。こちらは友禅染の製造工程の中で最大の特徴で、細筒を用いて糊を細く搾り出していく技法です。

    まるで糸のような細線が描けるので染料が他の色と混ざることなく、結果として友禅染めのような鮮やかな色の使い分けが可能となります。

    ただでさえ指先で描線を調整する難しさがありますが、それに加えて下絵をそのままなぞるのではなく下絵のゆがみを直しながら作業を進めていくため、高度な技術が要求されます。

    さらに地染をして一気に染色した後、蒸して色を定着させていきます。

    その後、水元という水洗いの工程へ進みます。これはかつて友禅流しと呼ばれた伝統的な手法です。

    長い生地を洗うためには大きな川が必要で、場所によっては工場内に川が流れているところもあります。

    水が冷たいほうが色の定着が進むため、かつては冬の風物詩でしたが、最近では生地を傷めないように軟水である地下水を使うところも多く、その場合は水温は15℃前後で一定のため、冬は水が温かく感じることもあるそうです。

    その後は糸目置で描かれた輪郭に色挿しという、刷毛や筆を用いて色をつけていく作業があります。

    また、湯のしをして蒸しながら幅を調整し、必要に応じて金箔や銀箔をつけて最終チェックをしたら完成です。

    このようにして京友禅が出来あがるのです。

    西陣織の技法

    西陣では着物のほかに帯やネクタイ、表具等も手がけているため、効率化のために工程の殆どが分業されています。西陣織も京友禅同様、まずは模様を考えます。

    しかし、染物と異なり織物は布に模様を書かず経糸と偉糸の組み合わせ方で、模様を表現します。

    そのため、模様とは別に、どのように糸を張るかを考え設計図を作る必要があります。

    これを紋意匠図と呼び、模様を方眼紙に拡大して書きます。

    その際、経糸で表す部分と偉糸で表す部分を方眼紙ごとに分けて書きます。

    紋意匠図ができたら原糸である上質な絹糸を仕入れ撚りをかけ、染色していきます。

    見る場所によって色合いが変わって見えるため、機屋の注文どおりの色に染めるために機屋と同じ証明を用いて染めています。

    京都では中庭の北側で見た色を基準にするという言葉があるほどの徹底ぶりです。

    染色が終わったら箔を糸に織り込んでいき、経糸の長さと本数をそろえたのち綜絖という工程に入ります。

    これは作業工程であり機械の名前です。

    経糸を引き上げその間に偉糸を通すという工程なのですが、その際の経糸の上げ下げの指示がとても難しくその一本一本に指示を出す装置を綜絖と呼ばれます。

    その後手織りと力織機両方を駆使して織った後最終仕上げをし、完成となります。

    着物はこれからも海外の人々を魅了していく

    これからも着物は海外の人々を魅了していく

    このように、全く異なる作り方を経ることによって、独自の良さをもつ着物が多数生まれ、日本人のみならず外国人までもがこの魅力の虜となっています。

    日本の伝統的衣服に外国人が関心を持つことはとても誇らしいことなので、これを機に私たち日本人も改めて着物の魅力を再確認してみてはいかがでしょうか。

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