着物コラム

日本を代表する草木染め!南部紫根染の歴史と魅力

 
着物買取南部紫根染

深く、気品のある発色が目を引く「南部紫根染」は、着物だけではなく、クッションカバーや和小物などにも使用される染物です。

今回は、南部紫根染の歴史と奥深い魅力についてご紹介します。





南部紫根染の歴史

南部紫根染の歴史は古く、中国春秋時代に日本へとその技法が伝えられ、奈良時代には天皇や朝廷役人だけが身に付けることが許される「禁色」として用いられていました。

南部藩政時代には藩の手厚い保護もあり、南部紫根染文化は発展を見せていました。

しかし、明治時代に差し掛かると、海外からアニリン色素と呼ばれる化学色素が輸入されるようになり、染色技法が複雑かつ高価な南部紫根染の需要は一気に低下してしまいました。

紫根問屋は次々と廃業に追い込まれ、ついには、南部紫根染文化は途絶えてしまうことになります。

現在の南部紫根染は、1916年、岩手県の働きかけで蘇った技術であり、その上品で奥深い色合いは多くの方々に親しまれています。

南部紫根染の染色工程

南部紫根染に使用される染料は、ムラサキの花の根に由来しています。

初夏に美しい白い花を咲かせるムラサキの花は絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。

このため、南部紫根染めに使用されるムラサキは自生しているものは使用されずに、人の手によって栽培されているものを使用していることがほとんどです。

貴重な染料を使って染め上げられる紫根染はすべて手作業で行われ、染め上がるまでには長い歳月を必要とします。

まず、天然由来の植物色素が美しく発色するように媒染液に浸ける「下染め」が行われ、媒染料を定着させるために、生地を半年以上寝かせる「枯らし」、和紙に描く図柄を描き、削り取る「型彫り」などが行われます。

その後、染色の工程は幾度となく繰り返され、草木染め特有の濃淡ある色彩を表現していきます。染め上げた後、箪笥の中で3年から5年程度寝かせて初めて、本来の南部紫根染の色彩が現われます。

南部紫根染めの特徴

南部紫根染は草木染め特有の濃淡ある色彩に加え、南部しばりと呼ばれる手絞り染色方法によって、味わいある模様が表現されていきます。

南部紫根染に代々伝わる模様は800種以上ありますが、熟練の職人が染色を行っても色の濃淡や模様にわずかな違いが生まれるため、全く同じ染物が世に出ることはありません。

完全な1点ものとして私たちの手に渡る南部紫根染は、1つ1つに個性がある作品となっています。また、ムラサキの根は古くから薬草として使用されていました。

紫根染には、天然の制菌、防臭効果があるとされており、アレルギー防護効果があることでも知られています。

南部紫根染は希少価値の高い染物でもある

南部紫根染の技術は一度衰退し、ムラサキの花の数が大幅に減少したことや染め上げるまでに長い時間が必要であることなどから、大量生産することができず、希少価値の高い染物でもあります。

しかし、一方で南部紫根染の着物や、和小物などは需要が高いことも事実です。

箪笥の中に南部紫根染を使用した製品が眠っている場合は一度買取査定を受けてみるのも良いでしょう。

出張買取サービスを利用すれば、自宅で簡単に査定を受けることができます。

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