着物の種類

紬の買取は期待が持てる逸品

  • 大島袖

    大島紬(おおしまつむぎ)は、鹿児島県から更に南に位置する奄美大島特産の染め織です。

    高級和装品として名高い紬に名を連ね、天然の染料特有の渋みと柔らかさを持つ独特の質感と、軽いながらも丈夫な性質から、世界的にも高く評価されています。

    古くは島役人以外の紬着用を禁ずる旨が藩から出された、との記録が残る程の品として大切な財源の役割を果たした紬ですが、実はかなり歴史が古く、奈良時代の記録に既に登場することから1300年という伝統と歴史を持つ「着物の女王」とも呼ばれ、着物愛好家にとっても憧れの逸品です。

    着物を買取する業者が、昔ながらの大島紬にこぞって高価な査定をするのも頷けます。近年では機械織りや人工染料による染色もありますので、一度お手元の大島紬の証紙を確認してみることをお勧めします。

  • 久米島袖

    久米島紬(くめじまつむぎ)とは、沖縄県島尻郡久米島町で織られる紬を指し、その製作技術は国の重要無形文化財に指定されるほどの芸術性を誇る品です。

    工芸史上重要な地位を占めること、手紬糸の持つしなやかな風合い、落ち着きのある色調や着心地の良さには高い価値が認められています。手作業によって作られるその技術は、琉球王国時代の伝統を色濃く受け継ぎ、原料である糸の一部は島内にある養蚕農家によって生産され、染料は全て島内自生のサルトリイバラ(植物)などを使い、草木染めや泥染めによる染付け、模様選定、織りの工程が一人の手で行われるため、こだわりを感じる仕上がりになるのも特徴です。

    現在の主流は黒い光沢のある物という風潮があり”自然を活かした色彩”というと確かに滋味のある色合いを思い浮かべますが、実際には若草色や黄色など、柔らかくも鮮やかな色物も存在しますので、是非探してみてください。久米島紬の買取の際は産地の証明書である証紙などがあると更に高価査定での買取に繋がりますので、大切に揃えて保管されることをおすすめします。

  • 牛首袖

    牛首紬(うしくびつむぎ)とは、主に石川県白山市白峰地区(旧白峰村)において生産されている紬織物で、白峰村の昔の呼び名である牛首村に由来しています。釘を抜けるほど頑丈なことから釘抜紬(くぎぬきつむぎ)とも呼ばれます。

    2匹の蚕が共同で作る玉繭(たままゆ)から直接紡がれた玉糸を使って織りあげるため、独特の節があり、強くしっかりした風合いと玉糸ならではの触感や独特な光沢を持つ生地が特徴の高級紬で、その素晴らしさは国の伝統工芸品にも指定されています。しかし現在ではたった2社で作られているのみとなり、年間の生産量は極めて低いために入手の難度が高まっています。元は「くず繭」とされていた副産品から生み出された、入手困難な素晴らしい品。買取依頼をするならば期待が持てます。

  • 結城袖

    結城紬(ゆうきつむぎ)とは、茨城県・栃木県を主な生産地とする絹織物です。その伝統的な技法から、国の重要無形文化財に指定され、2010年にはユネスコ無形文化遺産リストにも登録されました。

    結城紬の中でも、「本場結城紬」は真綿から糸を全て手作業でつむぎ出し、地機(いざり機)と呼ばれる古くからの織機で長い時間をかけて丹念に作られます。本場結城紬が最高峰の絹織物と言われている由縁は、日本全国に多数ある紬には見られない縦糸・横糸の両方に手つむぎ糸を使用しているという点で、希少性の高さから着物買取においては高値が付く対象であるといえます。

    結城紬の魅力は、なんといっても素材の力が生きている本質的な上質さで、技術革新が進んだ現代でも細かい縞・絣を特色とした高級品として知られています。

  • 塩沢袖

    塩沢紬(しおざわつむぎ)とは、新潟県南魚沼市周辺で織られている絹織物を指し、麻織物である「越後上布」の伝統技術をとり入れ、250年前の江戸時代に織られ始めました。よく誤解されていますが、「本塩沢(塩沢お召し)」とは別物です。

    塩沢紬は経済産業大臣指定伝統的工芸品であり、ユネスコ無形文化財にも指定されています。たて糸は絹糸、よこ糸は真綿から紡いだ真綿糸を使い、極細の十字絣・亀甲絣等の絣模様と、真綿特有の柔らかさを持ち、更には新潟の厳しい寒さにも耐えうる優れた防寒性を併せ持つのを特徴とした人気の品です。

    技法自体は長い歴史を持っているにもかかわらず、生産数が非常に少ないため幻の紬とも呼ばれています。そのため、状態が良ければ思わぬ高査定がでる可能性の高い品です。

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