着物買取について

となみ織物の概要と買取に出すときのコツ、買取価格の相場を紹介

となみ織物の概要と買取に出すときのコツを紹介

となみ織物は、格式と実績のある京都の西陣織を用いた帯のトップメーカーです。

老舗として西陣織の伝統を伝承しつつ、現代的な美的センスも織り交ぜており、着物愛好家から根強い人気を誇っています。

人気のあるとなみ織物ですから、せっかく買取に出すなら高く買い取ってもらいたいですよね。

今回はとなみ織物の概要と、買取査定してもらう前に注意すべきことや、少しでも高く買い取ってもらうためのコツを解説します。

もちろん、読者の皆さんが気になるとなみ織物の買取価格の相場もご紹介いたします。

となみ織物を売る前に、ぜひ一読してみてください。





となみ織物とは

となみ織物とは

となみ織物について、まずは歴史や概要、作品の特徴についてをご紹介していきます。

となみ織物の概要

となみ織物とは、京都・西陣の中でも数少ない老舗の帯メーカーです。

初代・礪波宗介(となみそうすけ)が富山県砺波から組紐師として京都に入り、1850年に創業しました。

最初は生糸や組紐業者として活動していましたが、1919年に現社長の祖父・清三郎氏が西陣織の製造卸業に参入して徐々に織物屋へと発展していきました。

現在は帯をはじめ、帯留め・草履・和装小物などを手がけており、伝統を大切にした日本和装の文化継承に尽力しています。

高い技術力と卓越したセンスがあるとなみ織物は、伝統芸能である能の衣装の能装束(のうしょうぞく)の製作も行っています。

また、二条城築城400年の節目には、二の丸障壁画を織で表現した軸装(じくそう・掛け軸の布地)や額縁を二条城へ寄贈しました。

名門の帯メーカーとしての威厳と実績があるからこそ成し遂げられる偉業です。

となみ織物の作品について

となみ織物は、日本を代表する加賀友禅作家・画家・陶芸作家・版画家などの図案を題材にした帯を作っています。

袋帯だけではなく半巾帯や九寸帯なども製作しており、フォーマルからカジュアルまで多岐に渡って手がけています。

オリジナリティあふれるデザインと幅広い帯の種類を取り揃えており、着物通から多くの支持を得ています。

「技術が進歩しても変わらないものは、ものづくりに対する人の心である」という企業理念や「実意をもって全てを大切に」という社是のもと、機械ではなく人の手で一つひとつ丁寧に、人の手のぬくもりが伝わるように製作することにこだわっています。

職人の鍛え抜かれた技術と芸術センスによって、美しい帯が繊細に作り上げられるのです。

となみ帯には登録ナンバーがある

2008年に西陣織の証紙について改訂がされ、使用素材やその配合割合、製造元などを示す品質表示ラベルを証紙に貼り付けることが義務付けられました。

証紙は黄土色でメガネのような形をした紙で、「西陣織産地証明証紙」という文字ととなみ織物の登録ナンバーである452という番号が書かれています。

これは西陣織工業組合が発行しており、付けられた着物や帯は本物の西陣織であることが保証され、となみ織物にも付けられているものです。

また、となみ織物では具体的な色・柄・制作日・製織者が確認できるPOS札を独自に付けており、品質への信頼と消費者の安心のため工夫しています。

また着物市場には、となみ織物の類似品や証紙貼り替え品が出回っているため、となみ織物へPOS札の番号を問い合わせることで本物かどうかが分かります。

店頭やネットで見かけた帯やご自分の持っている帯に、品質表示ラベル・西陣織産地証明証紙の文字・452の番号が確認できれば、となみ織物が作った純正品であることが保証されます。

偽物に騙されないために、少しでも高い値段を付けて売りに出せるように、売買する際に気を付けてみると良いでしょう。

となみ織物の作品の買取相場とは

となみ織物の作品の買取相場とは

となみ織物の帯の買取価格は、過去の着物買取市場での事例を見ると1万円前後となっていますが、新品未使用や美品であれば1万円以上で買い取ってもらえる可能性があります。

しかし、着用に伴うシワがついている、シミ(特に汗ジミ)などがある状態だと品質が悪いと判断され、買い取ってもらえても高値になるとは断言できません。

買取価格は参考程度に留めておき、着物買取のプロに査定を依頼して買取価格をつけてもらいましょう。

となみ織物を買取に出す前の確認事項

となみ織物を買取に出す前の確認事項

証紙と登録ナンバーがあるか

まずとなみ織物の「登録ナンバーの452が記載された証紙」「品質表示ラベル」「POS札」があるかを確認しましょう。

上記でも紹介しましたが、この3点が貼られた帯はとなみ織物が製造した本物です。

そのため、これら3点は本物である証拠品となりますので、大切に保管することはもちろん、売りに出す際に一緒に査定してもらうと買取価格アップが期待できますよ。

同じとなみ織物の和装小物はないか

もしもとなみ織物の帯の他に、となみ織物製の草履や帯留めなどをお持ちであれば一緒に売ることをおすすめします。

単品でそれぞれ査定してもらうよりも、セットの方が付加価値がつくので少しでも高く買い取ってくれる可能性があるからです。

帯だけではなく、他に小物は持っていないか、今一度確認してみてください。

悪徳業者に査定を頼んだり、不当な査定をされたりする心配はないか

外国人観光客が日本文化の体験のため着たり、それに伴うレンタル業者が増加した背景を理由に、近年着物の需要が高まっています。

そのため着物専門の買取業者も増加傾向にありますが、専中には悪徳業者も含まれているようです。

悪徳業者に捕まってしまい、せっかく売りに出した着物や帯が「本当はもっと価値があるはずなのに安く買い取られた」なんてことになったら悔しいですよね。

大切な着物・帯の査定を頼む前には、事前に業者や査定員が誠実に対応してくれそうか、フォロー体制は整っているかなどを調べて自分が信頼できる業者を選びましょう。

となみ織物を高値で売るコツとは?

となみ織物を高値で売るコツとは?

たとう紙に包んだまま保管・査定してもらう

たとう紙とは、着物・帯を包んでいる薄い紙のことで、関西では文庫紙と呼ばれます。

たとう紙に包むと湿気の影響を受けにくく、着物・帯にカビが生えること予防することができ、さらに通気性も良いため、中にある着物・帯の湿気を追い出してくれます。

また柔らかく着物・帯を包めるので、シワがつきづらいため、着物・帯を保管する際にはできるだけたとう紙で包んだ方が良いでしょう。

たとう紙に包まれていると、着物・帯の査定額がアップする可能性もあります。

着物・帯が傷みづらい状態で綺麗に保管されていると、たとう紙に包まないで保管されたものよりも着物・帯の質が良いケースが多いためです。

そのため、たとう紙も一緒に査定に出して、良好な状態のまま見てもらいましょう。

新品だからといって放置してはいけない

「新品だから状態が悪化することはない」とお考えの方もいるかと思いますが、手入れせずに放っておけば型崩れやシワになる原因になります。

余りに長期間に渡りそのまま放置すると、たとう紙に包んでたんすに閉まってもシミができたり、虫に食われたりするかもしれません。

一度も袖を通していないのに着物・帯を駄目にするのは、大変もったいないです。

たんすに閉まったままにするのはおすすめできませんので、今後着る予定がないのであれば、着物が劣化しないうちに売ってしまう方が得策と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

伝統ある能装束を手がけたり、現代美術を融合して新しい帯を生み出しているとなみ織物。

メーカーとしての実績とこれからの帯の在り方を提唱する独創的な意匠、帯のデザインや種類の幅広さなどから、着物通の評判が高いのもうなずけますね。

もしご自宅にとなみ織物があり、買取に出そうと考えている方は、証紙と登録ナンバーがあるかを確認してから査定に出しましょう。

帯はたとう紙に包み着物をできるだけ綺麗な状態にしておくことと、自分が信頼できて快く査定してもらえそうな着物専門の買取業者を選ぶことも高価買取に繋がる大切な要素です。

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