着物買取について

人間国宝・古賀フミの着物や帯の買取相場は?佐賀錦の歴史と特徴も解説

古賀フミの着物

古賀フミ(こがふみ 1927~2015)は、佐賀錦(さがにしき)で有名な染織作家です。 重要無形文化財「佐賀錦」の保持者として人間国宝に認定されています。

佐賀県佐賀市に生まれ、佐賀錦の作家となった古賀フミですが、作家として独立すると東京へ移ります。 伝統的な佐賀錦の技法に基づきながらも独自に研鑽を積んで創意工夫を重ねた古賀フミの作品は、佐賀錦という工芸品自体の領域をも広げたと言われています。

紫綬褒章・勲四等宝冠章を受章するなど古賀フミの業績に対する評価は絶大で、現代佐賀錦における第一人者であることは疑いありません。 今回は古賀フミの経歴や佐賀錦の概要に加え、着物買取市場における古賀フミ作品の買取相場や高く買取してもらうためのポイントについてもご紹介します。





佐賀錦の人間国宝・古賀フミとはどんな人物?

古賀フミの着物

古賀フミは佐賀錦で有名な染織作家で、重要無形文化財「佐賀錦」の保持者として人間国宝に認定されています。 1927年に佐賀県佐賀市で生まれた古賀フミは幼少のころから、佐賀錦の職人であった曾祖母と母から佐賀錦の伝統技法を学びました。

古賀家の制作活動は民芸に関わりのある者たちの間で評判になっており、民芸運動家の柳宗悦(やなぎむねよし)や、友禅の人間国宝・森口華弘(もりぐちかこう)とも交流があったといいます。

そのような環境で育った古賀フミは1944年に佐賀高等女学校卒業を卒業すると、本格的に佐賀錦作家としての修行に入りました。 1966年、古賀フミは作家として独立すると東京に移住します。

佐賀錦の伝統的な制作方法やデザインは受け継ぎながらも、佐賀から遠く離れた東京で独自に研鑽を積み、佐賀錦の中に現代的な感性と余人には真似できない色彩感覚を盛り込んでいきました。

自宅の庭で栽培した藍や茜を使って自ら染色した絹糸を用いるなど、伝統は大事にしながらも独自の制作手法に磨きをかけつづけた古賀フミの作品は、佐賀錦という工芸品自体の領域をも広げたと言われています。

古賀フミ以前と古賀フミ以後の佐賀錦は、ともに佐賀錦でありながら同じものではありません。 それほど、古賀フミが佐賀錦という工芸品に、ひいては着物業界に与えた影響は大きいものなのです。

古賀フミの作家としての経歴は?

古賀フミの着物

幼少から佐賀錦の技法を学び、1966年に作家として独立した古賀フミは、次々と斬新で魅力あふれる作品を発表していきます。 独立と同じ年に行われた第13回日本伝統工芸展で初入選を果たすなど、独立直後から古賀フミ作品は評価を得ていました。 しかし、古賀フミはそれで満足しませんでした。

佐賀錦は経糸に紙を用いるために大きさに制限があり、袋などの小物が中心でした。

しかし古賀フミは佐賀錦の新たな可能性を求めて帯に着手し、試行錯誤を繰り返します。 その結果、1969年の第16回日本伝統工芸展において、佐賀錦の帯作品である「七夕」が日本工芸会総裁賞を受賞しました。

佐賀錦に独自の境地を切り開いた古賀フミは、1982年には第29回日本伝統工芸展で日本工芸会会長賞を受賞するなど、名実ともに日本を代表する伝統工芸家に成長します。 年を経てますます充実してきた制作活動と佐賀錦の発展への貢献が評価され、1988年には紫綬褒章を受章します。

染織作家としての地位を不動のものとした古賀フミはさらに、1994年に重要無形文化財「佐賀錦」の保持者として人間国宝に認定されると、1998年には勲四等宝冠章を受章します。 2015年に惜しまれながら亡くなるまで精力的に制作活動を続け、古賀フミは現代佐賀錦の第一人者として活躍しました。

重要無形文化財・佐賀錦とはどんな織物?

古賀フミの着物

古賀フミが生涯をかけて発展に尽力した佐賀錦とは、どのような織物でしょうか。 ここでは佐賀錦の概要や特徴についてご紹介します。

佐賀錦の概要

佐賀錦は佐賀県鹿島市を中心にその伝統や製法が受け継がれている織物で、佐賀県から伝統的地場産品に指定されています。 佐賀錦の発祥は江戸時代の文政年間(1818年~1831年)、佐賀藩主であった鍋島家の女性たちによる創作でした。

鍋島家の9代目藩主夫人が病に伏せったとき、夫人が好んだ網代組みの天井の美しさを、紙縒りを使って再現した小物を作ったのが佐賀錦の始まりだったと伝えられています。 佐賀藩主・鍋島家の女性たちによって受け継がれていた佐賀錦は、明治初期の廃藩によって存続の危機に陥ります。

しかし、これを惜しんだ佐賀県出身の大隈重信(1838年~1922年)はこれを復興させ、1910年にロンドンで行われた日英大博覧会に出品します。 佐賀錦はロンドンで「日本手芸の極致」と称讃を受け、その名声は海外にまで広まりました。

この時まで「おくみもの」「組錦」「鹿島錦」などと呼ばれて統一の呼称が無かったのですが、ロンドンでの快挙を受け、産地を明確にした統一の呼称として「佐賀錦」と名付けられました。

佐賀錦の特徴

佐賀錦の最大の特徴は、金箔や銀箔を貼り付けた和紙を細く裁断したものを経糸に使用している点です。 そこに、色とりどりに染色した絹糸を緯糸として合わせることで、きらびやかで華やかな織物に仕上がります。

金箔や銀箔を貼った経糸を生かしたきらびやかな色使いは見る者の目を惹きつけてやまず、絹の色糸と合わせて端正に織り出される幾何学的な文様は芸術的にも優れたものとして高い評価を受けています。 経糸となる手漉き和紙は、太いもので幅一寸(約3cm)あたり三十本、細いものでは幅一寸あたり六十本という細さに切り分けられます。

このように細く切った和紙を使って織り上げる佐賀錦の制作は非常に根気のいる手仕事で、精緻な技術を要します。 そのため大きな佐賀錦を織りあげるのは非常に困難であり、草履やハンドバッグなどの小物に多く用いられてきました。 このことからも、幼少期から培った高い技術によって帯や着物といった大きな佐賀錦の作品を作った古賀フミは、どれほど傑出した職人であったかが表れていると言えるでしょう。

古賀フミの買取相場とは?

古賀フミの買取相場とは?

古賀フミの着物や帯の買取相場は、近年の着物買取市場の買取例では高いもので100,000円前後になります。 ただし、傷やシミ・カビ・帯の場合には強い締め跡があるなど、保存状態によっては買取価格が下がってしまう可能性があります。

着用後の手入れや普段の保管方法など、着物や帯の保存状態には十分注意してください。 今回ご紹介したのはあくまで相場ですので、お持ちの着物や帯の正確な価値が知りたい場合は着物専門の買取業者に相談してみましょう。

古賀フミの着物や帯を高く買取してもらうためのポイントは?

古賀フミの着物

中古着物市場でも絶大な価値を誇る古賀フミの作品ですが、本来の価値を反映した買取価格で買取してもらうためにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。 ここでは代表的な3つのポイントについてご紹介します。

保存状態は買取価格を大きく左右する

いくら価値の高い古賀フミのの着物や帯であっても、傷・シミ・シワ・カビ・帯なら強い締め跡があるなど保存状態が良くないと、思うような買取価格をつけてもらえないかもしれません。 特に、古賀フミの佐賀錦にも使われている絹は湿気に弱い素材です。

湿気が溜まるとカビや虫食いの原因になりますから、保管には十分注意してください。 湿気の多い場所は避ける・たとう紙に包んで保管する・除湿剤を使うなどのほか、定期的に虫干しをして風を通してあげると良いでしょう。

着物専門の買取業者に査定を依頼する

着物や帯は正しく価値を見極めるのに専門の知識や技術が必要な商材です。 特に佐賀錦の着物や帯は希少ですから、熟練した着物専門の鑑定士でなければ正確に価値を見極めるのは難しいでしょう。

リサイクルショップやネットオークション等は身近な買取方法ではありますが、着物専門でないリサイクルショップや不特定多数の買い手を相手にするネットオークション等では、着物の専門知識を持った買い手に出会えるとは限りません。

場合によっては、古賀フミ作品の本来の価値を全く反映していない安値で買い取られてしまう恐れがあります。 そこで、古賀フミ作品のように価値の高い着物や帯を買取に出すなら、着物専門の買取業者に査定を依頼するのは必須の条件です。 着物専門の買取業者なら着物に特化した鑑定士がいますから、古賀フミ作品の正しい価値を見極めてくれるでしょう。

複数の着物専門買取業者を見比べる

ひとくちに「着物専門の買取業者」とは言っても、サービス内容や買取実績などは業者によって差があります。 ですから、複数の業者に実際に査定を依頼してみて見比べるという方法も有効です。

査定額を見比べてより高く買取してくれる業者を選ぶこともできますし、実際査定スタッフと顔を合わせてサービスを受けることで、信頼できる業者であるか見極めることもできるでしょう。 大手の着物専門買取業者の中には、利用者の自宅まで来て査定・買取してくれる「出張買取」を行っている業者が多くあります。

出張費・鑑定料やキャンセル料などの手数料を無料にしている業者も多いですから、こういったサービスを使えば自宅にいながら無料で複数業者の査定内容を見比べることもできます。 無料サービスをうまく使って、信頼できる買取業者を見極めていきましょう。

古賀フミの着物:まとめ

古賀フミの着物

今回は、佐賀錦の人間国宝・古賀フミの経歴と、古賀フミが制作している佐賀錦の特徴や古賀フミ作品の買取相場についてご紹介しました。

佐賀錦はきらびやかな色使いと芸術的な幾何学文様で人気の織物ですが、古賀フミはその佐賀錦という工芸品自体の領域を広げたと言われるほどの大作家であり、人間国宝・古賀フミの作品は絶大な人気を誇ります。

中古着物市場においても古賀フミ作品の価値は多くのファンが認めるところであり、保存状態が良ければ非常に高い買取価格も期待できます。 非常に価値のある古賀フミの着物や帯ですから、買取に出す際は着物や帯の価値が分かる着物専門の買取業者に査定を依頼するようにしましょう。

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